52年連続でフォークリフトの国内販売台数でNo.1を達成し続けているトヨタL&F。物流ソリューションの提供でも30余年の実績を誇る。今年の「国際物流総合展2018 LOGIS-TECH TOKYO 2018」では、「この国の物流を、あたらしく、うつくしく。~物流美は次の世界へ。」というテーマで出展企業中最大となる162小間の展示を予定している。展示の見どころや物流業界の未来について、株式会社豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー 国内営業部 販売促進室 室長の中村公宣氏に聞いた。
最先端の物流ソリューション展示とともに、「からくり」など現場作業の改善事例を紹介
物流業界は今、少子高齢化にともなう労働力不足などが喫緊の課題になっている。Eコマースの成長などの影響で物流需要が拡大するのにともない「物流クライシス」などの言葉も一般化しつつある。
それに対して株式会社豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー 国内営業部 販売促進室 室長の中村公宣氏は、「お客様が直面する課題やニーズも年々多様化しています。『人が採用できないので自動化を進めざるを得ない』というお悩みもあれば、『モノが増えている中で、必要なものを必要なときに素早く取り出せるようにしたい』というご相談もあります。こういったさまざまなお客様のニーズにしっかりと寄り添える物流パートナーになるのが私たちの目標です」。今年の国際物流総合展2018でも、それを実現するためのさまざまな展示が行われる予定だ。
トヨタL&Fの大きな特色は、トヨタのDNAを受け継ぐ改善策の提案に力を入れていることだ。新たなトピックもある。
2018年6月、同社は大阪府吹田市に「トヨタL&Fカスタマーズセンター大阪」をオープンさせた。同センターは、トヨタL&Fが培ってきた物流ノウハウに豊富な商品ラインアップを組み合わせ、来場者が最先端の物流ソリューションを体感できるショールームである。大阪は、東京、愛知に続く3拠点目となる。カスタマーズセンター大阪では、ロボティクス技術による完全自動化した大規模な物流センターの現場再現(1階)や、変種変量に強いフレキシブルな生産ライン・構内物流の現場再現(2階)など、業種別の物流課題を捉えた展示を行うとともに、豊富な知識を備えた専任スタッフが、来場者に商品の機能や使いやすさ、改善の効果を体感・イメージできるよう説明する。
「国際物流総合展2018でも、最先端の物流ソリューションを展示するとともに、『からくり展示コーナー』を設けるなど、手軽に実践いただける提案もしていきたいと考えています」と中村氏は話す。
2つのステージでトヨタL&Fの最新の取り組みを紹介
「国際物流総合展2018では、『新たなるトヨタL&F』と『お客様の物流パートナーであり続けるために』というテーマにて2種類のデモンストレーションも行います」と中村氏は紹介する。
ステージ1「新たなるトヨタL&F」では、グローバルにおける物流ソリューション事業を強化したトヨタL&Fの紹介を通じて、最先端の物流ソリューションを見ることができるという。
豊田自動織機は2017年2月、米国の大手物流システムインテグレーターであるバスティアンソリューションズ社を買収。さらに同年3月には物流システムや機器を提供するオランダのファンダランデ社を買収した。ファンダランデ社は、空港の旅客手荷物処理システムでは世界有数の企業であるとともに、ソーター、コンベヤーなどの物流機器やソフトウエアをフルラインアップで自社開発・生産している。グローバルで多くの企業から高く評価されている両社の物流ソリューションが今回の展示でも紹介されるというから楽しみだ。
「ステージ2『お客様の物流パートナーであり続けるために』では、お客様ニーズに応えるべく現在開発中の最新技術をご覧いただきたいと考えています」
「安全面」では、これまでもトヨタL&F独自のフォークリフト安全システム「SAS(System of Active Safety)」など、フォークリフト業界をけん引してきたが、今回の国際物流総合展2018では、人・障害物検知システムなどの最新技術が紹介される。
また、オートメーション化商品として、SLAM技術を使った無人フォークリフトやAGV(無人搬送車)などが参考出品される予定だ。
物流企業だけでなく、さまざまなプレイヤーに関心を持ってほしい
ここまで紹介したように、トヨタL&Fは国際物流総合展2018で、「物流美は次の世界へ。」のテーマのもと、お客様の物流の未来に貢献すべく物流ソリューションを数多く展示する予定だ。
「トヨタL&Fの物流ソリューションは、大規模な物流センターを運営するお客様向けだけと考えていただきたくありません。規模・業種に関わらずすべてのお客様の課題解決をお手伝いしたいと考えています」と、中村氏は語る。
前述したように、「からくり」による現場作業の改善事例を数多く紹介しているのもそのためだ。このほか、ブースでは磁気テープを貼るだけで簡単に誘導路が設定できるシンプルで低価格なAGV「キーカート」なども展示される予定だ。
「大規模なシステムを導入すればすぐさま倉庫の生産性が向上するというものではありません。それよりも先に、現場作業の改善に着手したほうがいいというケースもあります。当社はお客様のご要望に応じてシステムを提供するだけではなく、『トヨタ生産・物流方式』に基づき、お客様にとって最適な物流を実現する改善提案を行っています。また、お客様の現場を拝見させていただき、お困り事の解決をサポートする『無料物流診断』なども行っています」。その結果、ときには、「作業を見直せば、稼動しているフォークリフトの数を減らすことができる」といった提案まで行うという。まさに物流改善のプロと言える。
「物流関係の企業はもちろんのこと、さまざまなプレイヤーの皆様にぜひ当社のブースに足を運んでいただき、関心を持っていただきたいですね。『こんなことはできないか』というご相談や、新しいヒントを持ち帰っていただきたいと願っています」と中村氏は期待を込める。
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