水道は、毎日の生活に欠かせないインフラだ。その管理と保守は、多くの組織に支えられている。一般財団法人埼玉水道サービス公社もそのひとつ。埼玉県の県庁所在地であるさいたま市と、県東部に位置する越谷・松伏水道企業団と草加市から受託を受け、水の安定供給に努めている。情報処理システムの管理・保守、利用者からの電話受付業務など、その内容は多岐にわたる。水道メーターの検針業務も大事な仕事だ。

 同公社では、その水道メーターの検針業務に『TOUGHPAD(タフパッド)』(以下、TOUGHPAD)の導入を検討している。TOUGHPADはパナソニック製の企業向けの頑丈なタブレット。なかでも、「TOUGHPAD FZ-M1」は7型液晶を搭載したWindows 8.1 Pro 搭載モデルで、サイズは幅202.7mm×奥行132mm×厚み18mmなので、片手でもしっかりとホールドできる。CPUはインテルのCore i5-4302Y vProプロセッサー1.60GHzでSSDの容量は128GB、メモリーは4GBと、基本性能はパソコン並みだ。

 これを現在用いているハンディターミナルに替えると、年間434万件の検針業務の効率向上に繋がる可能性がある。
 

雨の日でも検針は休めないが
水に強い『TOUGHPAD』なら安心

 自宅や街中で、水道の検針員の姿を見たことがある人も多いだろう。検針員は、検針データの入ったプリンター一体型のハンディターミナルのほか、検針棒と呼ばれる金属の棒を持っている。この検針棒で水道メーターの蓋を開け、さらにカバーを外し、メーターの上に溜った水やゴミをよけて数字を読み取るのだ。担当地域などにもよるが、1人で一日約150件の検針を行う。

基本的に検針は、検針例日までに行わないとならない。同公社の場合は毎月16日間だ。検針で宅地内に立ち入るのは朝8時半から夕方5時までというルールもあるので、よほどのことがない限り、天候を理由に検針を延期することはできない。暑い日も寒い日も、そして強い雨の日も、検針員はハンディターミナルと検針棒を持って検針現場を訪れる。ハンディターミナルには、専用のカバーを付けていても、水が入り込んで動作不良となったこともあるという。
「そうすると、検針員から、事務所にいる内務員に電話がかかってくるので、代わりのハンディターミナルを届けに行くことになります」(同公社検針課長の岡田孝氏)

一般財団法人埼玉水道サービス公社
検針課長 岡田 孝 氏


そこで白羽の矢が立ったのが、防滴機能に優れたTOUGHPADだった。この機能に劣るほかのタブレットは検討の対象にならなかったという。7型液晶を搭載した

TOUGHPAD FZ-M1」なら、水しぶきがついたままでも、検針員には欠かせない軍手をしたままでも操作可能だ。約540gと軽量で700g近くあるハンディターミナルより軽いのも、検針員の約8割を占める女性には適している。プリンターは、Bluetooth接続の小型のものが活用できる。

 岡田氏がほかに気にしていたのは、画面の強度だ。
検針員は、狭いところを通ることもあり、液晶画面をどこかにぶつけること、落とすことも考えられるが、「TOUGHPAD FZ-M1」は、高さ150cm(6面、非動作時)からの落下試験を実施している。首から提げたものを落としてしまっても、安心だ。落下防止のため、ショルダーケースやハンドストラップがオプションで用意されている。

左:ショルダーケース 右:ハンドストラップ

 

カメラやメモ機能を活用し
情報共有や報告がスムーズに

 「TOUGHPAD FZ-M1」は約9時間(JEITA 1.0)とバッテリーの持ち時間が長いことも魅力だ。オプションのバッテリーパック(L)装着時には約18時間(JEITA 1.0)利用できる。現在、検針員はその日の検針予定が3時間程度でも、予備のバッテリーを必ず携帯している。気温の下がる冬場はバッテリーの消耗が早いので、その数が2つに増える。TOUGHPADなら、予備バッテリーは不要だろう。

また、立てた状態での充電や収納ができるので、ハンディターミナルのように、専用のロッカーに寝かせて保管する必要が無くなり、事務所の省スペースにも貢献する。


メリットはまだあると岡田氏はいう。

「あるところはメーターボックスの上に車が停まっていることが多い、あるところは門扉が閉まっている、犬に注意しなければならないなどということがよくあります。メーターの故障や漏水が疑われることもあります。今はこれを、検針員が紙にメモして、事務所に戻ってから内務員に報告しています。ハンディターミナルには、カメラもメモ機能もないからです」

 「TOUGHPAD FZ-M1」なら、カメラは標準装備。言葉では説明のしにくい現場の様子も、写真があればスムーズに共有できる。そのためにわざわざデジカメや携帯電話のカメラ機能を使う必要はない。手書きメモもタッチペンで簡単に作れる。画面サイズはハンディターミナルの4倍近くあるため、書くにも見るにもストレスが少ない。

 

個人情報を取り扱う検針業務には
強固なセキュリティが欠かせない

 ハンディターミナルはネットワーク機能を持たないため、朝、データを入れた状態で事務所から持ち出し、夕方、検針現場で入力したデータを持ち帰っているが、ネットワークを活用すると、運用が変わることも考えられる。「TOUGHPAD FZ-M1」はすべてのモデルが無線LAN機能を持ち、ワイヤレスWAN(高速データ通信)にも対応する。

「究極的には、オンライン端末として「TOUGHPAD FZ-M1」を使えればと考えています」と話すのは、同公社の事務局次長兼情報システム課長の土橋佑氏だ。

事務局次長 兼 情報システム課長
土橋 佑 氏


実は、検針時に発行される使用水量等のお知らせ票に記載される水道料金は、決済手続き上、あくまで予定額だ。

「検針員が現場に向かった先で、使用者の名義が変わったり、請求先が変わることがあります。正式な請求を上げるのは、マスターデータとの突合が終わった検針の翌朝になります」

 もし、検針員の持つ「TOUGHPAD FZ-M1」とマスターがリアルタイムで連動していれば、検針現場で正式に請求を確定することも可能で、業務のスピードアップが期待できる。

 ただ、ネットワーク化には解決しなくてはならない課題もある。個人情報の問題だ。検針に必要な住所や氏名は水道利用者の個人情報であるため、取り扱いには厳重な注意が必要だ。同公社の直接の顧客は自治体なので、最高レベルのセキュリティが求められる。

「なので、「TOUGHPAD FZ-M1」にはデータは持たせず、その都度、事務所にあるマスターデータにアクセスするようにすれば、万一、紛失した場合にも情報が漏洩しません」

 もし、「TOUGHPAD FZ-M1」にデータを持たせて運用し、紛失した場合でも、セキュリティチップ(TPM)を搭載しているため、内蔵SSDを取り出してのデータの読み出しは防止できる。また、24時間365日対応の遠隔データ消去サービスなど、様々なセキュリティソリューションが利用できる態勢が整っている。

 検針員がハンディターミナルに替わりタブレットを持って検針作業をする姿を見る日は、そう遠くなさそうだ。埼玉から、新しい検針のスタイルが全国に広がるかもしれない。
 

 
 

 TOUGHPAD(タフパッド)シリーズ

 【TOUGHPAD FZ-M1

 

 

 

 



≪通常モデル≫
■OS:Windows 8.1 Pro 64ビット(日本語版)
(Windows 7 Professional ダウングレード権含む)
■CPU:インテル® Core™ i5-4302Y vPro™ プロセッサー
(インテル® スマートキャッシュ 3 MB、動作周波数 1.60 GHz、
インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー2.0利用時は最大2.30GHz)
■液晶:7型TFTカラー液晶 WXGA(1280×800 ドット)
(静電容量式マルチタッチパネル(10フィンガー対応))
■ストレージ:SSD 128GB
■メモリー:4GB
■質量:約0.54kg(ワイヤレスWAN内蔵モデルは約0.55 kg)
■駆動時間:(JEITA 1.0)約9時間
(オプションのバッテリーパック(L)装着時には(JEITA 1.0)約18時間)

【選べるシリーズ】
・Xi(LTE)対応ワイヤレスWAN内蔵モデル
・Windows 7 Professional 32ビットプレインストール済みモデル

≪Celeronモデル≫
■OS:Windows 8.1 64ビット
■CPU:インテル® Celeron-N2807 プロセッサー 1.58GHz
■液晶:7型TFTカラー液晶 WXGA(1280×800ドット)
(静電容量式マルチタッチパネル(10フィンガー対応))
■ストレージ:eMMC 64 GB
■メモリー:2GB
■質量:約0.54kg(ワイヤレスWAN内蔵モデルは約0.55 kg)
■駆動時間:(JEITA2.0)約8時間、(JEITA1.0)約9時間

【選べるシリーズ】
・Xi(LTE)対応ワイヤレスWAN内蔵モデル
・Windows 7 Professional 32ビットプレインストール済みモデル
 

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