特別な日の思い出としてのヘリコプタークルージングに、迫力あるパノラマの撮影にと、エクセル航空はさまざまな理由で空を飛びたい人のために、ヘリコプターを運航している。

 千葉・浦安にあるヘリポートには、ラウンジが併設されていて、大きな窓からは対岸に東京ディズニーリゾートが見える。取材でお邪魔した厳冬期は空が澄んでいて、眺めを堪能するには適した季節だという。

 遊覧飛行を楽しめるのは、ヘリコプターが万全な状態を保ち続けているからこそ。安全な運航には、点検が欠かせない。毎日の飛行前点検、累計フライト時間ごとの点検、車でいう車検にあたる年に1度の点検などが繰り返される。

 その点検に、タブレットを活用できないか――。整備を担当するスタッフからのそんな声に応え、軽くて頑丈で、過酷な現場にも耐えられるタブレット「TOUGHPAD(タフパッド)」(以下、TOUGHPAD)シリーズを試してもらうことにした。試用対象となるTOUGHPADのラインナップは2モデル。液晶サイズが10.1型の「FZ-G1」と、7型の「FZ-M1」(3月発売予定)だ。
 

デジタル化が進むマニュアルを
手軽に機体の近くまで持っていきたい

 タブレットに関心を持った理由を、整備部の須藤寛元部長は「現場へ持っていく紙を減らしたいから」と話す。ヘリコプターには、ファイルで何冊にもなるマニュアルと、それを元にした手順書が、機種ごとに備わっていて、点検の際には必要に応じて、それを格納庫へ持っていく必要がある。

エクセル航空株式会社
整備部 部長 
須藤 寛元 氏

 「最近は、CDやDVDになっているものも多いので、パソコンで持ち出すこともあるのですが、それでも重いです」

 現在使っているノートパソコンは、液晶が15インチほどで、重さも3キロを超える重量級のもの。画面の見やすさを優先させた結果だ。

 「でも、タブレットなら、拡大ができるので多少画面が小さくても、心配ありませんね」

 「FZ-G1」は10.1型液晶を搭載し、重さはわずか1.1kgグラム。それでいて堅牢だ。合板の床に対して、高さ1.2メートルから落下させての試験(非動作時)を行っている。液晶画面には、強度を上げるための特殊な加工がされている。

 「ほどよい厚みも、手に持ったときにしっくりきますね。あまり薄いと、持っている側が不安になるんですよ」

整備部 管理課 副部長
箱﨑 忠慶 氏

 話すのは、整備部管理課副部長の箱﨑忠慶さんだ。

 点検の現場である格納庫には屋根があるものの、ほこりは入ってくる。屋外でしかできない検査もあるので、雨が降っていれば水に濡れる。この点も、ノートパソコンでは不安が残るが、TOUGHPADは、防塵・防滴仕様なので安心だ。

 屋外での作業では、太陽光の反射も気になるところだが、西日が射す場所に持ち出して確認し「画面は十分見えますね。スマートフォンだと、こうはいきません」と納得の様子。

 「FZ-G1」には、表面反射を大幅にカットする処理がされているのだ。

 点検に必要なのは、マニュアルや手順書だけではない。点検した内容を記録する、点検表も欠かせない。

 点検項目は多岐にわたるため、例えば、年に1度の点検内容をまとめると、厚さ10センチほどのファイルがぎっしりと埋まる。

 タブレットを使えば、この紙も減らせる。

 

新モデルの「FZ-M1」は作業着のポケットにも入る

 点検は、ヘリコプターの胴体の上に乗って行うこともある。

 今度は、7型液晶を搭載し、約0.54kgと軽い「FZ-M1」を試してもらう。

 「軽くて小さくて、いいですね。異常があれば付属のカメラで写真が撮れるし、その場で、無線LANを使って必要な部品の在庫を確認して発注できれば、相当、作業が効率化しそうです」

 無線LANのない環境での利用には、3GやLTE(ワイヤレスWAN搭載モデルもあり)が便利だ。

 「FZ-M1」は、片手で安定的に持てて、須藤さんのジャケットのポケットにすっぽり入るサイズ。

 

 

 

 手袋をしていてもタッチ操作ができる「手袋モード」を搭載しているのも魅力だ。須藤さんは、ポケットに入れて、作業台と呼ばれる階段を上り、軽々とヘリコプターの胴体の上へ。

 「ああ、これはいいですね。マニュアルや手順書もここに入れておけば、新人の教育にも便利です。そうだよな」

 声を掛けられた若手は「はい」と返事をし、「バッテリーはどれくらい保つんですか?」と尋ねる。約9時間(JEITA 1.0)(「FZ-G1」はさらに長く約13時間(JEITA 1.0))という答えを聞くと「なら十分ですね」と頷いた。

 バッテリーは着脱可能で、単体でも充電ができるので、残量が少なくなったら、予備と交換して使い続けることができる。

 なお、「FZ-M1」では、高さ1.5メートルから落下させての試験(非動作時)が行われており、「FZ-G1」同様、高所からの落下防止には、ショルダーストラップがオプションで用意されている。

 

 

 

安全の最終チェックに欠かせない
直筆サインも画面上でペン入力

 点検を紙で行っても、タブレットで行っても、最後に欠かせないものがある。担当者のサインだ。そのサインが、安全な運航を保証するものになる。

 「タブレットなら、画面上でサインできますよね?」

 そう須藤さんが指摘するとおり、「FZ-G1」に付属のペン(「FZ-M1」ではオプションで用意)で、普通のペンで紙に書くのと変わりなく、直筆でサインができる。書き心地を試してもらったところ「いいですね、書きやすい」とのこと。さらに「事務所で使っているパソコンよりもサクサク動きます。性能もいいですね」

  パソコンに劣らないスペックも、TOUGHPADの強みだ。

 「FZ-G1」のCPUはインテルの Core i5-4310U vPro プロセッサー2.00GHzで、ハードディスク代わりに搭載されたSSDの容量は128GB、メモリーは4GB。
「FZ-M1」のCPUはインテルの Core i5-4302Y vPro プロセッサー1.60GHzで、SSDとメモリーは「FZ-G1」と同じだ。

 OSは「FZ-G1」、「FZ-M1」ともにWindows 8.1 Pro(どちらもWindows 7 Professional ダウングレードモデルもラインナップ)で、もちろんWordもExcelも使える。机で使うときにはクレードルに差し込めば、見た目もパソコンに近くなる。

  須藤さんは「次に会社でパソコンを買うときに、最低1台はTOUGHPADにしてもらえないか、交渉したいですね。そして導入となったら、心配事は、この良すぎる機能を私が使いこなせるかどうかくらいだと思いますが(笑)、名前の通り、荒い使い方に耐えてくれそうです」と話す。

 優雅なヘリコプタークルージングを支える、徹底した安全管理。その現場にTOUGHPADはふさわしい存在と言える。

 

 

 

TOUGHPAD(タフパッド)シリーズ

TOUGHPAD FZ-G1

■OS:Windows 8.1 Pro Update 64ビット(日本語版)
(Windows 7 Professional ダウングレード権含む)
■CPU:インテル® Core™ i5-4310U vPro™ プロセッサー
(インテル® スマートキャッシュ 3 MB、動作周波数 2.00GHz、
インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー2.0利用時は最大3.00GHz)
■液晶:10.1型IPS液晶 WUXGA(1920x1200ドット)
(AR処理 静電容量式マルチタッチパネル+デジタイザー機能付き)
■ストレージ:SSD 128GB
■メモリー:4GB
■質量:約1.1kg (デジタイザーペン除く)
■駆動時間:(JEITA2.0)約9時間、(JEITA1.0)約13時間

【選べるシリーズ】
・Xi(LTE)対応ワイヤレスWAN内蔵モデル
・Windows 7 Professional 32ビットプレインストール済みモデル

 

TOUGHPAD FZ-M1

 

 

 

 



≪通常モデル≫
■OS:Windows 8.1 Pro 64ビット(日本語版)
(Windows 7 Professional ダウングレード権含む)
■CPU:インテル® Core™ i5-4302Y vPro™ プロセッサー
(インテル® スマートキャッシュ 3 MB、動作周波数 1.60 GHz、
インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー2.0利用時は最大2.30GHz)
■液晶:7型TFTカラー液晶 WXGA(1280×800 ドット)
(静電容量式マルチタッチパネル(10フィンガー対応))
■ストレージ:SSD 128GB
■メモリー:4GB
■質量:約0.54kg(ワイヤレスWAN内蔵モデルは約0.55 kg)
■駆動時間:(JEITA 1.0)約9時間
(オプションのバッテリーパック(L)装着時には(JEITA 1.0)約18時間)

【選べるシリーズ】
・Xi(LTE)対応ワイヤレスWAN内蔵モデル
・Windows 7 Professional 32ビットプレインストール済みモデル

≪Celeronモデル≫
■OS:Windows 8.1 64ビット
■CPU:インテル® Celeron-N2807 プロセッサー 1.58GHz
■液晶:7型TFTカラー液晶 WXGA(1280×800ドット)
(静電容量式マルチタッチパネル(10フィンガー対応))
■ストレージ:eMMC 64 GB
■メモリー:2GB
■質量:約0.54kg(ワイヤレスWAN内蔵モデルは約0.55 kg)
■駆動時間:(JEITA2.0)約8時間、(JEITA1.0)約9時間

【選べるシリーズ】
・Xi(LTE)対応ワイヤレスWAN内蔵モデル
・Windows 7 Professional 32ビットプレインストール済みモデル
 

 ■その他 TOUGHPAD(タフパッド)ラインアップはこちらから>>

 

その他の企画記事はこちら

■『TOUGHPADを大林組に使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37670

■『TOUGHPADを野菜くらぶに使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38695

■『TOUGHPADを大川原製作所に使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38901

■『TOUGHPADを水道機工に使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39565

■『TOUGHPADをジョイフル本田に使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40045

■『TOUGHPADを信玄食品に使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40292

■『TOUGHPADを埼玉水道サービス公社に使ってもらいました!』の企画記事はこちらhttp://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41219

■『TOUGHPADを共栄セキュリティーサービスに使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42316

■『TOUGHPADを日本梱包運輸倉庫に使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43156

■『TOUGHPADをセンチュリーコートで使ってもらいました!』の企画記事はこちら
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43340

 

TOUGHPADでビジネスの限界に挑む!シリーズ

■【第1弾・防滴編】誠意あるメールは滝に打たれながら送るべし!
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42123

■【第2弾:防塵編】砂塵の中でも最高のプレゼンをすべし!
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42384

■【第3弾:耐衝撃編】突然のテニスでも強力なスマッシュを打ち返すべし!
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42725

 

TOUGHPAD(タフパッド)の開発Storyはこちら

■600グラムの壁を突き破れ!筋骨隆々・7型液晶タブレットの開発に挑んだ男たち
「TOUGHPAD FZ-M1」が現場で強いのにはワケがある
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42574

■「司令塔がふたり」の異常事態を乗り越えた世界初4K入力対応タブレット開発の舞台裏
「TOUGHPAD 4K FZ-Y1CH」は放送現場の期待に応えて誕生した
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44370
 

■頑丈はそのままに、着脱自在で回転させても使いたい
そんな難題への挑戦が、常識を覆す頑丈ノートPCを生み出した
~デタッチャブル&コンバーチブルで軽くて薄い新型「TOUGHBOOK CF-20」誕生~
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46263
 

レッツノートの企画記事はこちら

■どうする?どう守る?モバイルデバイスの情報セキュリティ
~キーパーソンが本音で語る「リスク回避の現実解」~
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45980