天井の高い倉庫のすぐ脇に大型トラックが入ってきたかと思うと、どこからともなくフォークリフトが姿を現した。トラックが運んできた積荷を、てきぱきと降ろしていく。この積荷は倉庫内で加工されそして梱包され、目的地へと出荷される。タイムリミットは12時間。ここはただの倉庫ではなく、付加価値を高める場でもあるのだ。「ここ」とは、日本梱包運輸倉庫の佐倉営業所である。
1953(昭和28)年に、日本梱包運搬社として創業し、今の社名にある通り、流通の主要素を手がける会社として成長した日本梱包運輸倉庫は、スピードアップが著しい流通の効率化にワンストップで寄与しており、営業所は国内に76カ所ある。
そのうちの1つである佐倉営業所は、千葉県佐倉市の佐倉第三工業団地の一角にある。主に、近隣の住宅建設資材メーカー工場が製造した部品を、自社の倉庫内で組み立てや分類などをし、さらに梱包してから、別の工場や倉庫、住宅建設の現場へと送り出している。抱えるドライバーの数は約250名。管内に20カ所の拠点がある。
「約250名ものドライバーが最初にどこへ行き、次にどの現場へ向かうのかという予定は、1カ所で何かしら変更が起きると、すべて変更になってしまいます。オーダーがひとつ変わるだけで、配車係はドライバーや顧客のところへ電話やメール、ファクスで連絡をしなくてはなりません。これに大変な手間がかかっていました」
そう話すのは佐倉営業所の羽根義典所長だ。
佐倉営業所 羽根義典 所長
この問題の解決、そして、ペーパーレス化の実現のため、1年ほど前に本社の情報管理部開発課に、配車システムの開発を提案した。変更があった場合は、配車係が変更処理を行えば、Web経由で現場の責任者がそれを確認できるというもので、2015年3月中に本格稼働の予定。現場責任者が使う端末にはタブレットを採用した。「軽くて小型。タブレット以外に選択肢はありませんでした」と羽根所長。
倉庫ならでのタフな環境にも
耐えられるTOUGHPADの堅牢性
その羽根所長に、パナソニック製の企業向けの頑丈なタブレット『TOUGHPAD(タフパッド) FZ-G1』(以下、TOUGHPAD)を試してもらった。TOUGHPAD FZ-G1は、10.1型の液晶を搭載し、バッテリー駆動時間は約9時間(JEITA2.0) 。OSはWindows 8.1 Pro Update 64ビット(Windows 7 Professional 32ビットプレインストール済みモデルもあり) 、CPUはインテルのCore i5-4310U vPro プロセッサーで、動作の軽快さはパソコンと比べても遜色がない。
人と物、そして車両が行き交う現場では、デリケートな電子機器であるタブレットの堅牢性が気になるところだ。その点、TOUGHPAD FZ-G1は高さ120cmのところから各面・辺・角の計26方向での落下試験を実施している。(非動作時・合板)。落下防止のためには、オプションでショルダーケースが用意されている。「両手を使わなければいけない現場では、ショルダーケースは必須ですね」と羽根所長。
さらに、「タブレットをフォークリフトに据え付けて車載用として使うことを考えると、耐振性は気になりますね」
防塵・防滴仕様で、耐振性にも優れているTOUGHPADシリーズには、専用の車載マウンターを持つ機種(TOUGHPAD FZ-M1/FZ-B2)もある 。
(物流現場での車載活用についてはこちら)
また倉庫の中には、低温のところもあるが、使用環境条件がマイナス10度から50度と幅広いTOUGHPADなら安心して使うことができる。
雨や埃に強いTOUGHPADには
巨大駐車場での活躍も期待
全国で展開する日本梱包運輸倉庫には、自動車待機場、いわゆるモータープールでの作業を行っている営業所もある。広大な土地に整然と車が並んでいる様を見たことのある人も多いだろう。現在、モータープールのどこにどの車があるかの管理は紙で行っている。
「車はオプションが様々あるため、同じように見えても一台一台異なります。目的の1台が広いモータープールのどこにあるかを把握するのは職人技です。長い距離を歩いて近くまで行ってみたら、目的の車と違っていたということも起こりえます。その管理がTOUGHPADでできるようになったら便利ですね」
たとえば、こんな具合だ。車を運転し停める側はこれまでと同じようにしていればいい。ただ、あらかじめ、一台一台のIDとGPSや携帯電話の基地局による位置情報を紐付けておく。すると、どの車がどこにあるかをリアルタイムに管理できるようになる。安全のために子どもに持たせるGPS端末と同じ要領だ。どこに目的の車がいるかを知りたければ、専用サイトの地図を見みるだけでいい。
そのビューアーに、TOUGHPADはうってつけだ。
モータープールは大半が屋外だが、雨や埃に強いTOUGHPADなら安心だ。また液晶の輝度は800cd/m2と明るく、表面反射を大幅にカットする加工もなされているので、日射しが強い日も無理なく利用できる。
実は今回、佐倉営業所に導入される配車管理システムは、まだ、第一段階だと羽根所長は言う。
「将来は、ドライバーもこれからどこへ向かえばいいのかなどの情報に、自身の携帯電話でアクセスできるようにする。また、顧客や協力企業とも情報を共有し、ゆくゆくは、これだけ配車し、運搬したのだからいくらになりますといった具合に計上の仕組みも持たせるなど、より柔軟で迅速な対応をできるようにしたいと考えています」
人頼みの部分が多い物流の現場で、効率化への歩みを一歩進めた日本梱包運輸倉庫佐倉営業所。この先進的な挑戦は、顧客との信頼関係をさらに強めるに違いない。この現場でも、強くてたくましいTOUGHPADが貢献できることは、まだまだありそうだ。
TOUGHPAD(タフパッド)シリーズ
■OS:Windows 8.1 Pro Update 64ビット(日本語版)
(Windows 7 Professional 32 ビットプレインストール済みモデルもあり)
■CPU:インテル® Core™ i5-4310U vPro™ プロセッサー
(インテル® スマートキャッシュ 3 MB、動作周波数 2.00GHz、
インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー2.0利用時は最大3.00GHz)
■液晶:10.1型IPS液晶 WUXGA(1920x1200ドット)
(AR処理 静電容量式マルチタッチパネル+デジタイザー機能付き)
■ストレージ:SSD 128GB
■メモリー:4GB
■質量:約1.1kg (デジタイザーペン除く)
■駆動時間:(JEITA2.0)約9時間、(JEITA1.0)約13時間
【選べるシリーズ】
・Xi(LTE)対応ワイヤレスWAN内蔵モデル
・Windows 7 Professional 32ビットプレインストール済みモデル
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