「MQB」に向けて準備されている基本構成要素。主骨格を形づくる鋼板の組み方そのものから大きく変えようとしていることが見て取れる。
動力源搭載空間を囲む基本ブロックだけは共通化。床面から車室側面は今まで「梁」と「柱」の組み合わせだったが、太い前後方向の梁を通しておいて、その外側に内外二重構造の「壁」を接合する、という構成に変えるという。
前後・左右に組み合わせる構造材には日本車がまだ導入できないできる熱間成形の超高張力鋼板を、現状よりもさらに多く使って、破壊強度を保ちつつ軽量化を進める。骨格への軽合金の混用も想定。
踏力源は「何でもあり」だが、基本となるガソリン、ディーゼルともに進化した新型を準備した。特にガソリンエンジンはまったく新規に開発されたもので、技術的にも興味深いアイテムが多々組み込まれている。軽負荷時には4気筒のうち2気筒を休止させて熱効率を高める仕様もある。
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