自動車業界では百年に一度と言われる大きな変革が訪れている。「Connected(つながる車)、「Autonomous/Automated(自動化)」、「Shared(シェアリング)」、「Electric(電動化)」といった「CASE」と呼ばれる次世代技術を活用し、モビリティをめぐるさまざまなサービスが進化しようとしているのだ。デジタルデータが取得可能になることで、さまざまなアプリケーションとの連携や利活用も可能になる。自動車保険もその一つだ。その中でもイーデザイン損保は、データを活用することで、お客さまが事故にあわないことを目指している。保険業界のみならず、さまざまな企業や自治体などと提携し、事故のない世界が創造されることが期待される。

IoTを活用し、安全を作り出すプログラムが始動

【動画】OCTOセンサーで体験できること

 自動車保険で興味深い取り組みが始まっている。大きさは3センチ×3センチほど。手のひらに乗るほどの小さなセンサーがある。イーデザイン損保が自動車保険「&e(アンディー)」のお客さまに無償で提供しているIoTセンサーだ。車両のダッシュボードの下部などに取り付けてスマートフォン(スマホ)と連携することで車両の挙動を測定できるという。

 これにより、お客さまは事故にあった際、スマホから1タップで事故の連絡ができる。事故担当者は事故が発生したことをいち早く把握できるだけでなく、IoTセンサーが検知した衝撃やGPSデータをもとに、事故前後の車両の速度や衝撃、損傷など、お客さまの車の事故状況を動画で再現できる。また、最寄りの提携修理工場の予約までスマホで即座に行うことも簡単にできる。

 お客さまの中には、事故を起こした後に保険会社へ連絡をする際に、動揺してしまう人が多い。また、事故状況を具体的に説明するのも困難だ。IoTセンサーを活用しデータを取得することで、これらの悩みを解決し、お客さまの負担を大幅に軽減することができる。

 注目すべきは、このセンサーを設置することで、お客さまの安全運転にも貢献するという点だ。IoTセンサーからのデータをもとに、お客さまが車を運転するたびに「Tripレポート」と呼ばれるレポートが作成され、スマホに送られる。ここでは10点満点の運転スコアのほか、急加速・急ハンドル・急ブレーキなどの危険挙動の有無なども表示されるので、お客さまの運転傾向がわかる。

 運転スコアは、同居しているご家族や、「&e」に契約している遠隔地のご家族やご友人とも共有できる。安全運転をするとハートというポイントがたまる仕組みになっており、このハートは、コーヒーなどの商品に交換可能だ。楽しみながら安全運転に取り組めるだろう。

 このほか、「&e」アプリでは、頻出する事故のパターンから作成した安全運転のためのヒントが詰まった「運転テーマ」も定期的に配信される。お客さまがテーマを意識して運転することで事故の防止につながることが期待される。

インシュアテック保険会社が変える保険の常識

 損害保険会社がなぜ、IoTセンサーの開発や安全運転診断などに取り組むのか。そこには、イーデザイン損保の想い、そして決意がある。

【動画】&eに込めた想い

 イーデザイン損保は東京海上グループの通販型自動車保険である。東京海上グループは2021年11月18日、イーデザイン損保を新たにグループのデジタルR&D拠点として位置付け、「インシュアテック保険会社」へ変革すると発表した。

 インシュアテックとは、保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語だ。ビッグデータや人工知能(AI)などのテクノロジーを活用して、これまでの保険にない、効率性や利便性の高いサービスを提供していくという。

 新たな自動車保険「&e」も同日に発表されたものだ。インシュアテック保険会社としての成果をお客さまに提供する第一弾の商品だ。大きな特長は、「&e」が単なる自動車保険にとどまらず、事故にあわないことを目指す包括的プログラムとなっていることだ。データを活用することで、事故のない世界をお客さまと共創するというのがコンセプトだという。

 その想いを実現するカギとなるのがインシュアテック保険会社ならではといえる、先進テクノロジーの活用だ。「&e」はフルクラウド型の保険システムで、IoTセンサーやAI、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などのテクノロジーとのデータ連携も容易だ。

 さらに、市場の変化やお客さまのニーズの変化に対応し、サービスを柔軟かつスピーディーに進化させることができる。先進的な保険システムをリーズナブルな価格で提供できるのも、フルクラウド環境ならではのメリットだ。

 だからといって「&e」が決してテクノロジーありきのシステムでないことは特筆すべきだろう。テクノロジーは手段にしかすぎない。インシュアテック保険への変革の目的は、あくまでもお客さまに新しい価値を提供することなのだ。お客さまにとってもっともふさわしい保険システムの形はどのようなものなのかを追求した結果が、インシュアテック保険会社であり、フルクラウド型の保険なのである。

【動画】&eで体験できること

安全、安心、事故のない世界づくりで社会に貢献

 これまで、保険会社は事故があった後の存在だった。それに対し、イーデザイン損保は、事故が起きる前からしっかりとサービス(価値)を提供し、「事故のない世界」をお客さまと共創することを目指しており、意義深い。

 東京海上グループには長年蓄積してきた事故データやリスクマネジメントのノウハウがある。この知見にさまざまな先進的なテクノロジーを掛け合わせることで、社会課題の解決に繋がるソリューションがこれからさらに創出される可能性がある。

 さらに、保険業界のみならず、幅広い領域のプレイヤーが参加することで、事故のない世界をつくるための取り組みが広がることを期待したい。

 インシュアテックにより、自動車保険も大きく変化しそうだ。中でもイーデザイン損保は、インシュアテックをリードし、これまでの保険会社の定義を変えようとしている存在といってもいいだろう。保険業界全体の変革にも寄与することになりそうだ。イーデザイン損保がこれからどのような挑戦をするのか、大いに注目していきたい。

※インシュアテックとは、保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語です。保険会社の業務にテクノロジーを活用して、業務の品質・効率性・正確性を高め、お客さまの真のニーズや社会的課題に向き合い、これまでにないサービスをお客さまに提供することを意味しています。保険会社の業務の一部(保険金支払い、保険の引き受け、価格設定等)のみを対象としてサービスを提供するケースと、アメリカのMetromile社、Lemonade社のように、インシュアテック企業自体が保険会社となるケースに二分され、イーデザイン損保は後者を目指しています。

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