現在の多くは20歳代までに種々の教育機関において知識や技術を習得し、その間に身に付けたことを活用して社会に輩出されている。しかし、加速度的に進む技術発展をはじめ社会状況はめまぐるしく変わり、長寿命化などにより長い期間にわたって働く時代になるとも言われている。このような時代において個人の能力をより有効に発揮していくためには、社会人として身に付けておくべき知識や技術を、常にアップデートしブラッシュアップしかなければならない。

 東京理科大学では、社会人が生涯学び続ける機会を広く学内外に提供し、社会全体の発展に寄与することを目的とし、「社会人教育センター」が設置されている。

 同センターでは、オープンカレッジをはじめ、社会人として有用かつ実務的な知識や技術を習得できる「社会人教育・リカレント教育」の場を提供し、生涯現役であり続けたい人、社会人としての知識や見識を高めたい人、豊かな教養を身に付けたい人などを対象に有意義な企画・講座を準備し、「人生100年時代」に相応しい社会人教育の拠点を目指しているとのこと。

 東京理科大学オープンカレッジでは、リカレント教育に興味・関心を持つ社会人向けに、ビジネス講座を中心とした様々なニーズに応える有意義な講座が準備されており、東京理科大学ならではの特徴と、いくつかの講座について紹介する。

理科大だからこそ提供できる学びの価値

「理工系ならではの視点」「経営の知識と視点」「研究に強い大学ならではの裏づけのある内容」の3点が各講座の要所に散りばめられているとのこと。知識やスキル、そしてノウハウなどを単に身につけるだけではなく、実際にビジネスへの再現性や実践力にも寄与できるような工夫がなされているようだ。

 実業界のリーダー、イノベーションを起こせる人材を育成するために、「学び取る深さ」や「扱う幅の広さ」などオープンカレッジならではの特徴を活かし、様々な講座を用意されている。

現代のビジネス環境に合わせたカリキュラム構成

ビジネス講座では、経営理念・志・戦略全般や思考的要素を学ぶ「ベース領域」、経営資源である「ヒト領域」「モノ・コト領域」「カネ領域」に加え、理科大ならではの「情報領域」が5本柱となる領域である。モノだけを対象とするのではなく、コトづくりの重要性も踏まえて「モノ・コト領域」として両面を扱っているは、現代の消費者ニーズの変化に合わせた講座領域だと言える。

 いずれの領域でも、主に役員・管理職上級層を対象とした「Executive & Managementクラス」と、若手管理職および管理職志望層を対象とした「Leader & Staffクラス」、その両方のクラスにまたがる「共通」の講座を揃えており、受講者の立場や役割に応じた構成となっている。また、これらとは別に、ビジネスパーソンとしての各種スキルを身につけ、知識・教養を体系的に理解することができる「スキル・ブラッシュアップ」講座も設けられている。

 教養講座では、「人生100年時代」を見据え、生涯現役であるために、ビジネス講座だけではなく、「サイエンス」「ライフアップ」などを加えた教養講座も開講していくとのこと。経営者にとっては、教養はビジネスにおける意思決定の際の決断力、つまり「覚悟の源」となると同オープンカレッジでは捉えている。

 また、中堅管理職にとっては、教養は物事を深く考える上での土台を形成することに繋がる。同オープンカレッジでは、ビジネスの世界を深めるのはもちろん、これからの自分の将来を豊かなものにする様々な講座を開講していくとのことだ。

キャリア開発とスキルアップに対する考え方

 ひと世代前までは、終身雇用や年功序列の考え方のもと、キャリア開発を自分自身で考えることは珍しかったのではないか。また、必要だと思われる情報や教育は、社会人生活の中に自動的に組み込まれ、そのレールの上を走っていけばよかったのかもしれない。
しかしながら今日のように、日々様々なイノベーションが起き、複雑にビジネスが進化している現代社会においては、多種多様な知識や教養が、個々に求められる時代になってきた。

 そのような環境で個々人は自分自身で考え、行動し、自らキャリア開発をしていかなければならない時代に対し、同オープンカレッジでは、個々のニーズにあうよう、多様な業界・分野で活躍している講師陣を揃え、「学び取る深さ」や「扱う幅の広さ」の点で様々な講座を用意しているようだ。

「自分自身が興味のある業界や分野の知識を深める」「繋がりや関係のある業界、もしくは全く関わりのない業界や分野の知識を増やす」など、自分自身のキャリア開発のため、同オープンカレッジが利用できるのではないか。 また、スキルアップと言っても人によって捉え方はそれぞれではあるが、ある特定の技能に対する資格を取得することを指す場合もあれば、資格は無くてもプレゼン能力や財務スキルを向上させることを指す場合もある。また、スキルアップすること自体をゴールだととらえる人もいれば、スキルアップすることがスタートだととらえる人もいるだろう。同オープンカレッジでは、「スキルアップはあくまでプロセスとして捉え、そのスキルで皆様のキャリア、ライフプランなどを豊かにするもの」と考えている。

※主な講座のご紹介はこちらから
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58790


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