成田空港第3ターミナルにある春秋航空日本のカウンター

 九州でいくつかまとまった取材が入ったので、運用が始まったばかりの成田空港第3ターミナルを利用して九州へ向かうことにした。最初の目的地は佐賀県有田町。ご存知の通り日本で最初に磁器の生産が始まったところである。

 なお、記事のタイトルはNHKの朝の連続テレビ小説「まれ」に出てくる「幸せ貧乏家族」を引用させてもらった。これまで、できるだけ安い航空券を探してはアジア出張を実現させてきたが、この"貧乏"さはなぜか心地がいい。

 成田空港から佐賀空港へは、中国の春秋航空の子会社である春秋航空日本が毎日1便を運航している。料金はいくつか設定があり季節変動もあるようだが、この時期のオーソドックスなタイプを選んだ。

 片道5700円。これにクレジットカードでの支払い手数料430円を加えた6030円が実際の料金となる。10キロを超える手荷物を預ける場合には別に料金がかかるものの、短期の国内出張ならまず必要にはならない。

 この料金なら九州だからと言って取材費をそれほど気にしなくてすみそうだ。実際、東京から新幹線で西に向かった場合、ほぼ同料金が静岡で、空港への電車賃を加えても名古屋よりずいぶんと"近い"ことになる。

 成田空港へは北総開発鉄道経由ではない京成電鉄の従来路線を利用すれば都心から特急で1時間15分、料金は1030円。イメージほど遠い空港ではない。

第3ターミナルまで約500メートル

 新しい第3ターミナルは空港第2ビル駅で下車、地上に出て約500メートルほど歩いた場所にある。歩くのが苦手な人には連絡バスもあるが、皮下脂肪が気になる私は当然、徒歩を選ぶ。

 連絡通路は屋根と風よけがついただけの簡単な構造。空調はなく、真冬と真夏はちょっと厳しいかもしれない。途中、2度ほど車道を横切るが、歩行者が優先されているようだ。

 最後にエスカレーターを上がったところが第3ターミナル。ターミナルビル内は空調が効いている。自動ドアを入って手前から韓国のチェジュ航空、春秋航空、そしてジェットスターの国際線、国内線、そしてバニラエアの順にカウンターがある。