実現性にこだわるコンサルで提案の実行に関わるやりがい

 日立コンサルティングが関わるのは、すでに動いている事業・政策だけではない。事業主体の顧客も依頼もない段階から、新たな将来の仕掛けを構想し、潜在的な顧客企業や政府機関に持ちかける取り組みもある。そこで同社が特にこだわるのが「提案の実現性」だ。戦略や新たな政策は実現されてこそ価値を生む。そのため同社のコンサルティングでは、戦略や政策を組織や社会に実装するところまで責任を持って取り組むことが大きな特徴である。マイナンバーなどは、まさに政策提案から実現まで関わっている顕著な例と言える。

ディレクター 美馬 正司

苅山氏は「お客様の期待は、日立コンサルティングの構想力だけでなく、それを日立グループとして確実に実現する力にあります。実現性のある提案と、それを最後までやり抜くことにこだわる仕事のスタイルは当社ならではの特色です」と話す。美馬氏も「外部の有識者らと議論したり、外国の政策事例をベンチマークするなど、シンクタンクのような仕事もするが、それに加えて実際の政策導入にまで関与できることにこそ、やりがいを感じます」と魅力を強調する。

また、日立コンサルティングには、日立のリソース、ナレッジ・ベースを利用できるグループ会社の性格の一方で、コンサルティングファームとして、グループ以外との接触は多く、一定の中立性もある。人員構成の面でも、日立製作所出身者が約3割いるが、残りの7割は、新卒採用と同業他社のコンサルティングファーム、日立グループ以外の異業種会社からの中途採用者で占められている。苅山氏は「さまざまな異業種出身者の経験知が日立の総合力と連携することで、他のコンサルティングファームとは異なる力を発揮できます」と話す。

近年は年間30~40人程度の中途採用で業容拡大を続けており、中途入社組にとっては風通しのよい会社と言えそうだ。
 

社会問題に挑む使命感と情報をつなぐ構想力に期待

 こうした社会イノベーションを進める日立コンサルティングの仕事をする人に求められる資質について苅山氏は、まず「社会をよくしたいという使命感を持ち、さまざまな問題に自ら進んでチャレンジできること」を挙げる。そうした熱い思いを持ったうえで、コア・スキルとして「解決策を導き出す構想力が求められます」と話す。ただ、一人で、ゼロから提案を構築するような天才的なひらめきや創造力が必要なわけではない。さまざまな関係者とのディスカッションを通じて新たな構想を生む「オープン・イノベーション」の取りまとめ役のイメージだ。

国内外の政策、顧客企業やその業界が置かれている環境、日立の技術や製品の動向といったさまざまな知識、技術情報を集め、従来とは違った観点でつなぎ合わせることで、新たな構想、解決策が見えてくる。

能力の基礎となる、ロジカル・シンキングなどの基本スキルの研修は一通り整備されており、異業種から加わる人にも対応している。苅山氏は「社会問題の解決に取り組める幸せや、自身の成長を通して仕事を楽しいと感じることが大切で、そういう人を歓迎します」と呼び掛ける。


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