歯がシミるのを防ぎつつ、ハミガキによる効果的なホワイトニングを実現し、さらに多くの特長をうたうハミガキ「シュミテクト コンプリートワンEX プレミアム」が発売された。注目の新製品には、知覚過敏の歯でもやさしく、しっかりホワイトニングすることを実現した「プレミアムクレンジング処方」をはじめとする、トータルオーラルケアのための技術が取り入れられている。新製品の開発者に技術的ポイントを聞いた。
コロナ禍で、歯やお口のセルフケアへ関心が強まる人も
歯磨きは、だれもが気軽かつ習慣づけておこなうことのできるオーラルケアだ。食べたら歯を磨くなどの習慣によって口腔の健康を維持したいと大多数の人が考えていることだろう。
2020年以降の新型コロナウイルス感染症流行以降、人びとの歯をふくむ口腔への向き合い方に変化が現れていることが各種調査からうかがえる。人びとの行動や意識として見出せるのが、歯科受診に対する不安や歯科治療を中断している傾向だ。
日本歯科医師会が2022年8月に15〜79歳10,000人を対象に実施した「歯科医療に関する生活者意識調査」では、コロナ禍での歯科受診への不安については2020年調査からは減少したものの、『コロナ感染症の不安が理由により、現在治療を中断中』と回答したのは49%と高い率になった。
マスクをつけ始めたことから、自分に口臭があることに気づき、これをきっかけに自宅でオーラルケアをもっとしっかりしなければと考えるようになった人も多いことだろう。
「歯がシミるが、ハミガキで歯を白くしたい」に「プレミアム」が応える
歯や口腔を健康に、また美しく保ちたいとの意識が高まり、家庭などでのセルフケアによってオーラルケアをしっかりしようとすれば、ハミガキに対する期待や要望も高くなる。
かつて人びとはハミガキに対して、「ムシ歯を防ぐ」という限られた期待を寄せるだけだったが、いまや「シミるのを防ぐ」「歯周病を予防する」「歯を白くする」など、さまざまな期待を寄せている。
人びとのオーラルケアに対する傾向や要望をつねに捉え、製品として応えてきたのが、日本で最も売れているハミガキブランド「シュミテクト」だ※1。歯がシミるのを防ぐ知覚過敏ケアの特長を中心に、そのほかのケアの特長も兼ね備え、使用者の要望に合った製品ラインナップを展開している。
※1 インテージSRI+ 歯みがき市場調査 2021年1月~2021年12月累計 (販売金額)より
なかでも「シュミテクト コンプリートワンEX ※2」は、虫歯予防、歯周病予防を含む7つの特長を持ち、その広範囲さを長所としてきた。
※2 医薬部外品 シュミテクトzhf 6歳以上用
この「コンプリートワンEX」に加えて、2022年9月、新たに「シュミテクト コンプリートワンEX プレミアム ※3」(以下「コンプリートワンEX プレミアム」)が新登場したのである。
※3 医薬部外品 シュミテクトzsf 6歳以上用
「歯がシミるけれど、日々のハミガキで歯を白くしたい。とはいえ、ハミガキで歯を傷つけてしまいさらにシミてしまいそうで……。こうした人びとのインサイトを受け、シミるケアをしながら、歯にやさしくかつ効果的にホワイトニングができる製品をめざしました。それが、『コンプリートワンEX プレミアム』です」
グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン研究開発部の片岡茜氏は、「コンプリートワンEX プレミアム」での大きなねらいをこのように話す。
このインサイトは、同社グローバル本社主導で世界レベルで行う消費者ニーズ調査から導いたものだ。「日本においても、このような傾向のデータが出ていると把握しています」と片岡氏。
知覚過敏のケアに取り組んでいる人は、ハミガキに入っている清掃剤の粒子で歯が傷ついてしまうことにとりわけセンシティブだ。知覚過敏が起きる原因のひとつは、歯の表面が傷つくことにもよるもの。ハミガキに配合される清掃剤である小さな粒子が、強いブラッシングなどにより、歯の表面を適度に研磨することを超えて、歯の表面を過度にきずつけてしまうと、かえって知覚過敏を助長しかねない。知覚過敏のケアでは、こうしたことが起きないかという心配がすくなからずある。
これに対して、片岡氏ら開発者は、「コンプリートワンEX プレミアム」で、知覚過敏のケアをしながら、歯にやさしくかつ効果的にホワイトニングできることを目指したのだ。だが、どうやって「知覚過敏ケア」と「歯にやさしいホワイトニング」の両立を実現したのだろうか。
「探索を重ねて行き着いたのが球状シリカであり、プレミアムクレンジング処方です」と片岡氏は言う。
「球状」でやさしく歯の表面を磨く
シリカとは、二酸化ケイ素ともよばれる常温で固体の物質のこと。多くのハミガキに清掃剤として、ごく小さな粒子となって含まれている。清掃剤は研磨剤ともよばれ、シリカによって「研磨」の名の通り、歯の表面の汚れを磨いて落とすはたらきをもっている。
一方、片岡氏の言う「球状シリカ(無水ケイ酸)」とは、この小さな粒子のシリカが丸い球ころの形になったもの。当社従来品のシリカは、小さな粒子だが「角」がある。これに対して球状シリカには角がなく、あるのはなめらかな曲面のみ。よって歯の表面を傷つけづらい。「優しく歯面をころがるというイメージをもっていただければと思います」と片岡氏は話す。
さらに、球状シリカの粒径は「マイクロレベル」(片岡氏)だ。小さい粒形のため、拡大すると実はでこぼこしている歯の表面の溝にまで入って行きやすい。「粒径の小さいほうが効果的に、歯の表面の着色汚れを取れるものと予想しています」(片岡氏)
こうして、小さな球状シリカを採用することにより、知覚過敏の歯のダメージリスクを低減しながら効果的なホワイトニングを実現する新技術「プレミアムクレンジング処方」を片岡氏らは開発したのである。
「歯がシミるけれど、日々のハミガキで歯を白くしたい」という人びとのインサイトを、どのように処方さらには製品へと結びつけたのだろう。片岡氏は、「球状シリカが歯の表面を傷つけづらい性質をもっているとしても、ただそれだけではあまり意味がないのです」と答え、球状シリカにたどり着いたあと、さらに研究開発を深めていったことを強調する。
「シュミテクトとしての処方があるなかで球状シリカを入れて、期待しているパフォーマンスをベストに出せるよう、処方の最適化を検討していきました。たとえば、どのくらいの濃度にするとハミガキとしてのパフォーマンスが最大化するかといったことです。試行錯誤が必要な作業です」
10の特長で「個別ケアでなく、トータルケアができる」
「コンプリートワンEX プレミアム」では、既製品「コンプリートワンEX」の特長からさらに、「タバコのヤニ除去」や「歯石沈着予防」などの特長が加わってもいる。「それぞれに対する有効成分を入れた点も開発でのポイントです」と片岡氏は話す。
タバコのヤニ除去については、ポリエチレングリコールという成分を入れた。この成分は、タバコのヤニを溶解して除去する作用があるといわれている。
また、歯石沈着予防については、ポリリン酸ナトリウムという成分を入れてある。歯石は唾液に含まれる無機物(カルシウムやリン酸)がプラークに沈着して、石のように固くなったもので、歯肉炎さらには歯周炎の原因にもなる。ポリリン酸ナトリウムは歯石の沈着を防ぐ効果があるとされている。
これらの特長も含め、「コンプリートワンEX プレミアム」は合わせて10の特長をうたっている。
「シミるのを防ぐケアをするのであれば、合わせてほかのさまざまなオーラルケアもしたい。個別ケアでなく、トータルケアができる点が、この製品のよさだと考えています。多くの特長があるからといって、それらの特長ひとつひとつが薄まることはありません。シミるのを防ぐことを軸に、かつ歯を白くしたい、さらにほかのオーラルケアもいっしょにしたいといった考えの方に向いている製品といえます」(片岡氏)
「プレミアム」で日常のオーラルケアを積極的に
多くの特長を兼ね備えた「コンプリートワンEX プレミアム」に対して、片岡氏は副次的ではあるが、重要といえる効果が見込まれると期待している。
「みなさんが、こうした特長的な新しいハミガキに出合うことで、ハミガキを使った口腔ケアがこれまでより好きになり、しっかりセルフケアをしようという気持ちになってくれたらうれしく思います」
口腔ケアでは一般的に、毎食後のブラッシングが重要とされている。また、唾液の分泌量が減少して口腔内の細菌が繁殖しやすい就寝時の前のブラッシングもとくに重要とされている。オールインワンという特長的なハミガキを使うことで、口腔ケアにより積極的になれれば、それだけお口のケアに対する意識や頻度も高まることが期待できる。
健康志向に加え、コロナ禍を機に鮮明になった歯に対する意識を今後ももちつづけ、口腔の健康を保っていきたい。「プレミアム」なオーラルケアは、その意識の持続と歯みがきの習慣化の支えとなることだろう。
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