米ニューヨークに拠点を置くARK Investという会社をご存じだろうか。「破壊的イノベーション」のみに特化した運用を行う、非常にユニークな運用会社である。彼らの運用手法や独自の着眼点に今、米国の投資家たちが熱い視線を注いでいる。そのARKの「視点」を日本に持ち込んだのが、日本で唯一の戦略的パートナーである日興アセットマネジメントだ。全国の金融機関を通じて提供するイノベーション関連ファンドは、常に業界の話題となっている。今回はARK社のキャサリン・D・ウッド氏を中心に、破壊的イノベーションの魅力について語ってもらった。
「インデックス投資」の真逆!
小林:資産運用で多くの方がまず気にしてしまうのが「コスト」のようです。もちろん大事なことですが、「低コストのインデックスファンドが最も賢明」という観点で、ファンド選びをするってもったいない!と思っています。
千葉:インデックスファンドには市場全体の動きを捉えやすいというメリットがあります。一方で、変化や新しい投資機会を迅速に捉えることは苦手かもしれませんね。それぞれの投資手法の得意不得意を理解して使い分けるのが重要だと思います。
ウッド:現在の時価総額に基づき投資を行う多くのインデックス投資は「過去の成功」を反映しているだけだと私は考えています。いわば、バックミラーを見た投資と一緒です。
小林:今、高い評価を受けている企業ではなく、将来大きな成長が期待される企業に投資を行う「リターンファースト」なファンド選びもある、ということを運用会社としては自信をもって提唱していきたいです。
ウッド:「未来の世界に何が起こるのか」という〝Next Big Thing 〞を発掘し、投資機会を皆さんに提供することこそが運用会社の使命だと私は考えています。
千葉:世の中はものすごく速いスピードで大きく変化しています。現在、高評価を得ている企業が必ずしも将来の勝者になるとは限りません。株式投資において大事なことは、変化を起こす側、変化によって大きな飛躍を遂げるであろう企業に投資を行うことです。
ウッド:ARKは「破壊的イノベーション」のみに特化し、将来の爆発的な成長機会を秘める革新的な企業群を追求していきます。それは長期投資が前提の、巨大な潮流(メガトレンド)への投資です。
イノベーションこそが成長の源泉
ウッド:いつの時代も経済に大きなインパクトを与えその成長をけん引してきたのは、「イノベーション」でした。イノベーションは激動の時代にこそ飛躍的な進化を遂げ、普及します。
小林:まさにコロナ禍において、世の中のデジタル化は急速に進みました。ARKがウォッチしてきた数々のイノベーションも進展し、世の中に浸透してきましたね。
ウッド:そうですね。ただ、私たちの見据えている「破壊的イノベーション」は今後数十年にわたって指数関数的に成長していくと考えています。今私たちはようやくそのスタート地点に立ったところです。
小林:スタート地点! ワクワクしてきます。
ウッド:今、複数の破壊的イノベーションが同時に進展しています。しかしそれは単発の技術革新ではありません。相互に融合することで、次々と新しいイノベーションが生まれ、さらに巨大なインパクトをもたらすと考えています。
千葉:ARKは従来の運用会社とは着眼点も投資の時間軸も、リサーチ体制も全く異なります。だからワクワクもしますし、ハラハラしてしまうときもあるかもしれませんね。たとえば、企業の決算発表やニュースなどで株価が大きく値下がりしているときに、積極的に買い進めているケースをよく目にします。
ウッド:イノベーションの大きさを理解し、未来の市場規模予測から逆算し、今の企業の株価を評価しています。私たちの長期的な成長見通しに変化がないのであれば、他の投資家が足元のノイズで投げ売りしているときでも私たちは喜んでバーゲンハンティングします。人と同じことはしない、これが株式投資においてもう一つ大事なことかもしれません。
千葉:常識にとらわれないARKの視点は、物事の価値観が大きく変わりつつある今だからこそ取り入れるべきだと思っています。米国でも、ARKの認知度は高まっています。ARK教(狂?) とも言える熱烈〝信者〞さんたちも増殖中です(笑)。
小林:日本でもARKのファンがたくさん増えればいいなと思います。
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「低コストインデックス礼賛」とは真逆の、将来の(期待)リターンを重視する投資の視点が必要だ、と彼らは真正面から主張する。「破壊的イノベーションがもたらす指数関数的な成長の恩恵」と聞くと、確かに「夢」も膨らむ。ただし時に大きな値動きも伴うことも考えられるため、長期の時間軸をもつ「覚悟」は必須だ。イノベーションの指数関数的な成長を信じながら、コツコツと積み上げる「積立投信」の活用も一法だろう。
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■当記事は、日興アセットマネジメントが情報提供を目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解および図表等は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
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