燃料電池車と電気自動車、
どちらが「真のエコカー」なのか?

「Well to Wheel」から見たCO2排出量の違い

2015.01.07(水) 湯之上 隆
    http://goo.gl/ef9d2u
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クルマ業界は水素ブーム

2014年12月15日、トヨタ自動車は世界初の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を発売した。FCVは、走行時に「H2+1/2 O2=H2O+電気」と、CO2は一切排出せず水しか出ない。それゆえ、「究極のエコカー」と呼ばれている。

 2011年以降、クルマ業界では、水素で走るFCVがブームの兆しを見せている。2011年9月にルノー・日産自動車とダイムラーが燃料電池自動車開発分野での共同開発に合意、2013年1月にトヨタとBMWが提携、同月にルノー・日産自動車とダイムラーの提携にフォードが加入、7月にホンダとゼネラルモーターズ(GM)が提携している。

 そして、2014年12月に、世界で先駆けて、トヨタがFCVを発売した。2015年には、ホンダも発売を予定でしている。

業界に反旗を翻すテスラモーターズ

 クルマ業界がこぞってFCVに進む中、映画「アイアンマン」のモデルにもなったイーロン・マスクがCEOを務める米テスラモーターズは、迷うことなく電気自動車(EV)路線を突っ走っている。

 EVには、スピードが遅く、見栄えが悪く、航続距離が短く、性能も低い上に、価格だけは高いという悪いイメージがある。

 マスクは、このイメージを一新するため、2008年に1276~1481万円の超高級車「ロードスター」を発売した。1回の充電による航続距離は394キロメートル、時速0キロメートルから97キロメートルまで加速する時間は僅か3.7~3.9秒。このポルシェ並みの加速性能が評判となって、ハリウッドスターたちが買い求めた。

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微細加工研究所 所長。1961年生まれ。1987年、京都大学大学院(修士課程原子核工学専攻)を卒業後、日立製作所に入社。16年間にわたり、中央研究所、半導体事業部、デバイス開発センター、エルピーダメモリ(出向)、半導体先端テクノロジーズ(出向)にて、半導体の微細加工技術開発に従事。2000年に、京都大学より工学博士。2003年~2008年にかけ同志社大学の技術・企業・国際競争力研究センターにて半導体産業の社会科学研究を推進。長岡技術科学大学客員教授も務める。

日本半導体・敗戦から復興へ

1980年代半ばには「産業のコメ」とも言われ、世界市場で5割以上のシェアを誇った日本の半導体産業。だが、その後の20年で一気に凋落し、かつての隆盛は見る影もない状態だ。半導体産業が衰退した原因を踏まえて、「ガラパゴス」化しつつある日本の製造業が生き延びていくための処方箋を考える。

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