燃料電池車と電気自動車、
どちらが「真のエコカー」なのか?

「Well to Wheel」から見たCO2排出量の違い

2015.01.07(水) 湯之上 隆
    http://goo.gl/ef9d2u
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 2012年には、823~1081万円の高級セダン「モデルS」を発売した。航続距離は390~502キロメートル、時速0キロメートルから100キロメートルまで加速する時間は4.4~6.2秒。モデルSは、クールな高級車として富裕層の人気の的となった。

 そして、2017年ごろには、375万円程度の大衆車「モデル3」の発売を計画している。その際、モデルSと比べて、航続距離も加速性能も落とさないと明言している。もし、これが実現したら、EVのイメージが大きく変わるかもしれない。

 マスクがEVを推進する背景には、「持続可能なエネルギーを普及させなければ地球は滅びる」という危機感がある。人類を滅亡から救うため、太陽光をエネルギーの主役にし、太陽光でEVを充電する。そして、地球上のすべてのクルマをEVにすることを目指している。

 この哲学を基に、テスラモーターズCEOとしてEVを開発・量産し、太陽光発電の会社ソーラーシティの会長としてEV充電ステーションの開発と整備に邁進している。

 ついでに、人類が地球に住めなくなった時のために、火星移住を実現させたいと考え、スペースXのCEOとして、100分の1のコストでロケット打ち上げに挑戦しようとしている。

FCVとEVはどちらがエコか?

 走行中に水しか排出しない燃料電池車(FCV)と、マスクが人類滅亡を防ぐために開発している電気自動車(EV)。どちらが真のエコカーなのか?

 本稿では、エコカーの指標の1つである「CO2排出量」に基づいて、FCVとEVのエコ比較をしてみたい。

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微細加工研究所 所長。1961年生まれ。1987年、京都大学大学院(修士課程原子核工学専攻)を卒業後、日立製作所に入社。16年間にわたり、中央研究所、半導体事業部、デバイス開発センター、エルピーダメモリ(出向)、半導体先端テクノロジーズ(出向)にて、半導体の微細加工技術開発に従事。2000年に、京都大学より工学博士。2003年~2008年にかけ同志社大学の技術・企業・国際競争力研究センターにて半導体産業の社会科学研究を推進。長岡技術科学大学客員教授も務める。

日本半導体・敗戦から復興へ

1980年代半ばには「産業のコメ」とも言われ、世界市場で5割以上のシェアを誇った日本の半導体産業。だが、その後の20年で一気に凋落し、かつての隆盛は見る影もない状態だ。半導体産業が衰退した原因を踏まえて、「ガラパゴス」化しつつある日本の製造業が生き延びていくための処方箋を考える。

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