(写真:Prostock-studio/Shutterstock.com

「休むこと=なまけること」だと思い込んで罪悪感を抱き、かつては「疲労大国」と呼ばれた日本。その悪癖は現代でも依然として残っている。私たちは、なぜいつも疲れているのか。そんな疑問に、20年にわたり「休み方」を研究してきた「休養学」の専門家が、2回に分けて答える。前編は、休養の取り方の誤解を解く。

(*)本稿は『休養学: あなたを疲れから救う』(片野秀樹著、東洋経済新報社)の一部を抜粋・再編集したものです。

>>後編:【休養学】そもそも疲労とは何か?なめてはいけない病気のサイン、回復のために必要な栄養素とは

「いつも体が重い」

「寝ても寝てもだるく、疲れがとれない」

「会社に行くだけでヘトヘトになる」

「休みの日に何をしていいかわからない。結局、一日じゅうゴロゴロしている」

「週末に寝だめをすると、休み明けはかえってぐったりしてしまう」

 あなたはこんな悩みを抱えていませんか?

 毎日、仕事や家事で忙しく、ゆっくり休みたいのに休めない。有給休暇はあるけれど、同僚は誰もとらないし、上司がイヤな顔をするので申請しづらい。疲れた体を引きずって出勤するものの、生あくびばかり出て仕事に集中できない。だから能率が落ちて、ますます帰りが遅くなる……。

片野 秀樹(かたの・ひでき) 博士(医学)、一般社団法人日本リカバリー協会代表理事、株式会社ベネクス執行役員
東海大学大学院医学研究科、東海大学健康科学部研究員、日本体育大学体育学部研究員、特定国立研究開発法人理化学研究所客員研究員を経て、現在は一般社団法人博慈会郎老人病研究所客員研究員、一般社団法人日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)も務める。日本リカバリー協会では、休養に関する社会の不理解解決やリテラシー向上を目指して啓発活動に取り組んでいる。編著書に『休養学基礎:疲労を防ぐ!健康指導に活かす(共編著、メディカ出版』)。

 こんな人は、おそらく日本中に大勢いるのではないでしょうか。

「疲れたら休む」という当たり前のことができないなんて、考えてみればおかしな話です。そもそも日本人の問題は……、おっと、その前に自己紹介をしておきましょう。