ビズリーチが実施した前・現コンサルタント350人への意識調査では、「今後、コンサルタントとしてキャリを積みたいと思うか」「コンサルタント以外であればどのような職種を希望するか」とそれぞれキャリアについてのアンケートを実施。見えてきたのは、コンサルティング業務に対する満足度の高さと、企業経営に携わりたいと考える意向でした。


コンサルタントを続けていきたい人は全体の64%と、現職への満足度の高さがわかります。
 

知的好奇心を刺激する仕事への満足度と、
事業会社への挑戦意向

 さまざまな業種の企業を担当し、プロジェクトごとに仕事内容ががらりと変わることが多いコンサルタント。今後もコンサルタントを続けたいという方からは、「まだ多くの学びがある」「案件が変わるごとに知識が増えていき面白い」といった意見が多く寄せられました。

【現役コンサルタントの声】
「62歳、まだまだ活躍の場がある」(60代 男性 戦略コンサルタント)
「ケースが毎回異なっており、経験を積めば積むほど問題を解決するための引き出しが増える」(40代 男性 ITコンサルタント)
「ゴールのない知識ビジネス。飽きることがない」(30代 女性 経営コンサルタント)

一方、「いいえ」と答えた36%の中で目立ったのが、事業会社で挑戦したいという思い。「事業会社側へ行き、一つの企業に対し、腰を据えて取り組みたい」「コンサルティングはあくまで修行の位置づけであり、本来やりたいことは自分自身による事業」「元々経営者を目指すためのキャリアパスの一環と考えている」などの声が寄せられました。


経営・事業企画に携わりたいと考える人が31%、経営者になりたいと考える人が24%。これらを合計すると、半数以上が経営に携わりたいという意向を持っていると考えられ、自身が手がけてきた実績をもとに将来像を描いていることが分かります。

【現役コンサルタントの声】
「コンサルタントよりも一歩踏み込んで、内部からの変革を支援できる」(40代 男性 ITコンサルタント)
「経営企画兼人事をやってきて、経営目的に合った最適な人材をスピーディーに採用配置をしてきたことで、経営状況を中長期的にアップさせることができたため。経営者をサポートしてきましたが、今後は自ら経営者としてチャレンジしていきたい」(40代 男性 人事コンサルタント)
「自身の学んだスキル、経験より役立つ内容を企業や学校、社会で活かしたいため」(30代 男性 戦略コンサルタント)
「自身の専門分野を活かして、一企業に特化して貢献したい」(30代 男性 人事コンサルタント)
「同じ知的貢献をするなら、企業内に自ら入り、結果責任を持った形で行う形が筋であると思っているため」(40代 男性 経営コンサルタント)

 30代から60代まで幅広い層のコンサルタントが「学びのある仕事」への高い満足度を示しています。また、総じて、高い経営スキルが身につくことがうかがえる結果となりました。コンサルタントとしてのキャリアを極めるにしても、他のキャリアへの展開を考えるにあたっても、どんな力をつけたいのか、具体的なキャリアビジョンを見据えて考えていく姿勢が大切です。


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