アビームコンサルティングは、「日本発・アジア発」のコンサルティングファームとして創立。付加価値の高いコンサルティング・サービスを提供し、成長してきた。岩澤俊典社長は、「グローバルな環境で、スピード感を持って自分を高めたい、日本企業の成長を海外で支援したいと考える人と一緒に仕事をしたい」と呼びかける。
 

アジア・ナンバーワンのコンサルティングファームを目指し、一万人体制へ

 アビームコンサルティングは1981年、大手会計事務所グループのコンサルティングファームとして創立され、2003年に同グループから独立した。

代表取締役社長 岩澤 俊典 氏

2009年から同社代表取締役社長を務める岩澤俊典氏は、「『日本発・アジア発』のグローバル・コンサルティングファームとして、創業当時からアジア・ナンバーワンのコンサルティングファームを目指してきました。社名の『ABeam』はAsianBeamを指し、アジアの光線、アジアの力という意味を込めています」と説明する。

日本にヘッドクオーターを置くグローバル・コンサルティングファームとして、同社は日本企業から高く評価されてきた。特に日系企業のグローバル進出の支援では、豊富な実績を誇る。

 同時に、日系企業のグローバル進出を支える海外拠点のネットワーク構築にも、早くから取り組んできた。現在12の国と地域に、21カ所の独自拠点がある(2014年10月現在。子会社含む)。さらに、提携パートナーとの拠点数は28カ国58拠点にも及ぶ(2014年5月現在)。

 アビームコンサルティンググループの従業員数は現在、約4,200人。そのうち3,000人が国内で、1,200人が海外拠点で活動する。日本生まれのコンサルティングファームとしては、国内最大級の規模であることは言うまでもないが、岩澤氏は「2020年までに国内5,000人、海外5,000人の、1万人体制にしたい」と意気込みを語り、名実ともに「アジア・ナンバーワン」へと、確実に歩みを進める。
 

顧客の「業務」に精通した総合サービス提供が強み
ITによる実現力も特色

 アビームコンサルティングの業績は好調で、ここ数年の売上高(連結)は、二桁成長を続けている。これはとりもなおさず、多くの企業から高い支持を得ている証明でもある。

「顧客企業の業務に精通した高い専門性と、本当の意味での改革を実現する総合力には自信を持っています。お客様からの引き合いは急速に増えており、そのニーズに応え切れないほどです」(岩澤氏)とし、いっそうの成長を予感させる。

 同社は業界別ソリューションの開発や提供にも定評がある。製造、金融、流通、エネルギー、公共事業など、幅広い業種を知り尽くしたプロフェッショナルが、それぞれの業界におけるベスト・プラクティスを提供する。また、各業界において企業戦略から業務改革、IT構築、人事・組織のほか、求められる変革に応えるサービスを、総合的に提供できるのも特長だ。

 最近では、電力・ガス・システム改革を背景に、モノづくり企業が発電事業を始めるなど、異業種の参入も活発だ。同社なら、市場の動向などについていずれの業界にも詳しく、組織を横断して業界の垣根をた情報提供やコンサルティングができ、顧客企業にとっても頼もしい存在に違いない。

 岩澤氏は、「もはや企業経営にITは欠かすことができなくなっています。当社はシステム開発から保守・運用まで、グローバルで一貫したサービスを提供できます。業務プロセス、ITの両方がわかったうえで、お客様の変革に合わせ実現可能な提案ができるのが強みです」と言う。

 岩澤氏によれば、かつては人間が行っていた作業をコンピュータに置き換える業務効率化がシステム利活用の目的だったが、最近では、ITがビジネスモデルそのものになってきているという。ビッグデータを意思決定の支援だけではなく、新たなビジネスモデルの構築や既存のビジネスの拡大に活用しようとする企業も増えている。

 これらのニーズに応えるため、ITサービスの拡充に力を入れようとするコンサルティングファームもあるが、岩澤氏は、就任当初から業務プロセスとテクノロジーを融合させることを目的とした「プロセス&テクノロジー」を担当する部署を設立するなど、業界に先駆けてこの領域に力を入れてきた。パイオニアとして蓄積した知見やノウハウは、業界別のテンプレートなどに反映され、一歩先を行く感がある。顧客企業は同社が蓄積してきたベスト・プラクティスを活用できるので、コストや品質だけでなく、何よりスピーディな変革が可能になるに違いない。
 

日本企業のグローバルでの成長を現地でともに支援
意欲ある人材を求める

「日本企業がこれからさらに持続的に成長していくためには、アジアなどグローバルな市場にその機会を求めるほかに、方法はありません。私たちはお客様の『リアルパートナー』として、その実現を力強くサポートしたいと考えています」。岩澤氏の言う「リアルパートナー」とは、一過性のプロジェクト支援や青写真を描くだけではなく、顧客企業が持続的に成長し続けられるよう、長期的な視点で実現可能な提案・支援を行い続けることを意味する。

「変化の激しいグローバル市場でビジネスを行っている日本企業は、時に厳しい環境下に置かれることもあります。その際、長期的な視点でお客様を支える、ビジネスの変化に合わせてすぐにグローバル・レベルで支援体制を整える、といった柔軟な対応は日本発のグローバル・ファームである当社しかできない対応です」(岩澤氏)と自信を見せる。

 また、日本企業である同社だからこそ、顧客企業の本社の意向を正確に把握したうえで、それぞれの国の商慣習を取り入れながら、変革を支援していける。

「もちろん、そのカギになるのが人材です。当社ではすべてのコンサルタントをグローバル・プレーヤーとして育てます。研修制度に力を入れている点も大きな特長です。そのメニューはコンサルタントに求められるビジネス・コア・スキルや各分野の専門スキルから業界知識まで多岐にわたり、トレーニングを受けるだけでも入社する価値があるといわれるほどです。意欲ある人には、いろいろな活躍のフィールドがあります。スピード感を持って自分を高めたいと考える人、実際に海外で日本企業の成長をともに支援したい人と、ぜひ一緒に仕事をしたいと願っています」と岩澤氏は力を込める。


 

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