新しい年を迎えて1週間が経った。今年は厳冬が予測されていたにもかかわらず、東京では1月7日になってやっと初氷を観測した。例年よりも27日も遅いという。

菅首相出演で視聴率大幅ダウン

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順位 タイトル
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10 台湾と日本で新しいアジアの時代をつくろう
11 世界が唖然とする中国警察の腐敗度
12 経済が停滞しても幸せな国ニッポン
13 世界を揺るがす「大収斂」
14 2011年は菅内閣を「断捨離」だ
15 尖閣事件が暴露した、日本の欠点と欠陥
16 初夢:黄金の国ジパングを作るために
17 ネットの世界標準言語は英語という現実
18 ソ連の日本侵略を許した為政者の優柔不断
19 中国で飛ぶように売れる、日本の健康商品
20 高齢化するベビーブーマー

 大雪に悩む地方には誠に申し訳ないが、東京の空気がピリッとしないわけである。

 1月5日のテレビ朝日「報道ステーション」に突然登場した菅直人首相を見て、「何でいまさら。ほかにやらなければならない大切な仕事は山とあるだろう」という印象を持った人が多かったに違いない。

 1月7日付の産経新聞は、この時の視聴率が6.9%だったと報じている。この番組自体は通常で13~14%あるそうで、約半分の視聴率しか取れなかったことになる。

 どうも世間の思いと首相官邸の考えは位相が180度ずれてしまっているらしい。

 1月8日発売の文藝春秋では参院議長の西岡武夫氏が首相について「あまりに思いつきでモノを言うことが多すぎる」などと、一刀両断にしている。

 新年早々からあまりに滑稽で哀れを誘う姿を見せられて、政権に対して期待はもちろん、怒りも覚えなくなった。

 何もかもピリッとしない。2011年はご存知の通り、世界の大激変が予想される2012年の前の年である。こんなに間の抜けた始まり方でいいのだろうか。

 2012年については「激動の2012年を前に世界は」「世界大激変前夜、2011年という歴史的時空」で再確認ください。

 太平洋の向う側では、訪米中の前原誠司外務大臣が、一国の元首並みの接待を受けているという。米国は日本の政権が既にレイムダックと言わんばかりの対応である。何とちぐはぐな新年だろう。