先週1週間のランキングを振り返ると、上位20位に入っている記事のほとんどが海外および海外から見た日本というようなテーマだった。1位は先週の週末版で、海上自衛隊の元海将3人が書いた『日中海戦はあるか』について書いたもの。

今週のランキング
順位 タイトル
1 海上自衛隊と米軍の「餌食」を量産する中国海軍
2 「失望」だけではない米国の靖国参拝への反応
3 「シェールガス」バブルの崩壊は目の前、日本のエネルギーが危ない
4 「産めない」日本女性、「産まない」スウェーデン女性
5 南シナ海で中国監視船がベトナム漁船を襲撃
6 もう少し都政を真面目に論じたらどうか
7 ベトナムで強烈なプレゼンスを発揮する韓国
8 尖閣有事、米軍は間違いなく命を懸けて日本を守る
9 「鵜経済」の手縄外され迷走する“半開の隣国”
10 今、制御不能の状態にある中国の不動産バブル
11 中国・不動産バブルの崩壊で、世界恐慌寸前に?
12 「ご飯か食パンか」の時代に別れを告げる日本の朝食
13 日中対話の道を閉ざしてはいけない
14 日本の対中戦略の答えは「島国同盟」にあり
15 「靖国参拝で日本が孤立」は歪曲報道だ
16 異国の地で就農、気がつけば月収100万円
17 データが明かす、意外に短い「国家の寿命」
18 2014年韓国財閥総帥のキーワードは?
19 日本は長期停滞のトップランナー
20 親日だったバングラデシュ、中国の猛アタックで心変わり?

 中国共産党中央委員会の機関紙である「人民日報」の国際版ウエブメディアである「環球時報」がこの記事を引用した記事を掲載した。

 中国人読者から様々なコメントが寄せられたようだが、日本に手厳しいばかりではなく、中国の問題点を認識したコメントも多く含まれている。

 地域経済の発展を妨げるだけの軍拡はやめ、アジア全体の経済発展のために大切な資源を使ってもらいたいものだ。

 中国と韓国による激しい日本批判に対する米国の見方を紹介しているのが、2位に入った「『失望』だけではない米国の靖国参拝への反応」。

 また8位の「尖閣有事、米軍は間違いなく命を懸けて日本を守る」と15位の「『靖国参拝で日本が孤立』は歪曲報道だ」。

 一方、いつバブルが弾けてもおかしくない中国経済の実態をリポートしているのが、10位の「今、制御不能の状態にある中国の不動産バブル」と11位の「中国・不動産バブルの崩壊で世界恐慌寸前に?」だ。

 プラザ合意後の超円高で構造改革を強制された日本でも、25年以上が経過してその評価はと言えば恐らく及第点には達していない。

 構造改革とはこれまで営々と築いてきたことを180度変えるに等しい。そう考えると中国共産党の一党支配の中で資本主義的な経済発展を志向してきた中国が構造改革を迫られているとすれば、それはほとんど不可能に近い挑戦とも言える。

 2014年、中国=リスクの源泉という時代が目の前に迫っているのかもしれない。