使い方
コミュニティ共創法の実施方法は、大きく分けて次の2種類があります。
- 自社のプラットフォームに顧客を囲い込んで実施する方法
- ターゲットとなる顧客が存在する大手プラットフォームと連携して実施する方法

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インターネットを活用して顧客の声を集める際は、調査目的に応じてプラットフォームを選択します。
例えば、「自社の顧客の声を商品開発に活かしたい」「既存の商品・サービスの改良点を一緒に探りたい」といった、既存商品やサービスの改善、改良、発展を目的にする場合は、自社のプラットフォームを活用して、顧客を募集する方法が適しています。
一方、「市場の顧客ニーズを理解して新商品を開発したい」「新規顧客を獲得するための商品アイデアを広く募集したい」といった、新商品やサービスの開発や、自社が獲得できていない顧客層の新規開拓が目的の場合は、ターゲットとなる顧客が存在する外部のプラットフォームと連携することが有効です。
外部のプラットフォームの例としては、食の分野では「クックパッド」、美容の分野では「アットコスメ」などが挙げられます。特定の分野で膨大な顧客を持つプラットフォームには、調査に活用できるデータが蓄積されているため、ターゲット設定や対象者の募集の際に有効なアプローチが可能です。
コミュニティ共創法で新商品のアイデアを創り出す際は「どのような人をコミュニティメンバーにするか」がとても重要です。
例えば、既存商品のバリエーションを増やしたいと考えている際には、ニッチなターゲット層の意見を聞くことで意外なニーズを見つけることができます。
また、自社の社員でも気づかないような新商品アイデアを発掘したい場合は、商品の熱烈なファンの意見を聞くことが有効です。
【Memo】
コミュニティ共創法を継続するには、参加者のモチベーションを保つことが重要です。そのため、参加者に対して目的と期間を明確に設定する必要があります。