* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第10回 ものづくりイノベーション
特別講演1「AISINのCYBER/PHYSICAL INFORMATION FACTORY構想とDATA分析について」
開催日:2023年12月13日(水)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
100年に一度の変革期に直面し、電動化やカーボンニュートラルへの対応を迫られている自動車業界。アイシン取締役・執行役員(※役職は講演当時)の鈴木研司氏は、電動化の流れで主軸のパワートレイン事業が新たなリスクを抱えているとし、市場で勝ち残るための第3の重点経営課題に「ソフトウエアファースト・DX」を挙げます。
鈴木氏は、フィジカル空間(実世界)のデータをサイバー空間(仮想世界)で収集・分析し、得た知見を生産工程へ反映することで課題解決を図る「サイバー/フィジカル・インフォメーション・ファクトリー」構想を解説。現場作業をデジタル化したアプリ「班長ナビ」や製造ラインの稼働状況を見える化した「生産管理板」など数多くの事例を紹介します。
講演では、サイバー空間でチケット型の工程管理を行う「V-Platform」開発の狙いや、DX教育専用の実験工場を用いた人材育成の考え方などを交え、社員12万人がワンチームで取り組む価値創造の現在と未来に迫ります。
【TOPICS】
- アイシン精機とAWが合併、「部品製造業」の概念を変革
- アイシンが目指す4つの方向性とDX/ITにおける5つの方針とは
- 「サイバー/フィジカル・インフォメーション・ファクトリー」構想とは
- 生産管理の効率化を図る「IT生産管理板」「班長ナビ」
- 若手の意欲向上へ「AISIN TUBE」
- 社会課題の解決へと可能性を広げた「YYProbe」とは
- チケット型業務でAIが工程解析「V-Platform」
- 教育専用の実験ラインを用いたDX人材育成
- 専門家の知見を取り入れたアイシン・イノベーションサイクルとは