「社会人が学ぶことのできる場」と一言で言っても、その形は様々あります。ここでは「MBA」「MOT」「専門職大学院」についてご説明します。

<MBA>
「Master of Business Administration」の頭文字で、日本語では「経営学修士」と呼ばれています。経営学を修めた人に対して与えられる専門職学位であり、世界各国のビジネス系大学院(ビジネススクール)にて一定の単位を取得することで授与されます。かつては海外のビジネススクールへ留学して取得することが一般的でしたが、現在では国内にも取得できる大学院が増えており、多くの社会人がチャレンジしています。
1〜2年という短期間でビジネス系の様々な知識を身に付ける、いわば「経営のプロを目指す強化合宿」のような場所で、座学に加えプレゼンテーションや論文など各ビジネススクールが制定したカリキュラムを修了して晴れてMBA取得となります。学問を極める大学院というよりも、経営戦略、会計、財務、マーケティング、人事・組織論など、実務家として幅広い分野についての広い視野を持つための学位です。
 

<MOT>
「Management of Technology」の頭文字で、日本語では「技術経営」とも訳されます。「持てる技術をいかに事業に結びつけ、新たな経済的価値を生み出すか」を考える経営のことを指し、「技術版MBA」と説明されることもあります。MOTのプログラムを設置する大学院を修了すると、学位として「技術経営修士(専門職)」が授与されます。技術と経営を結びつけられる人材へのニーズが高まっている昨今において「技術のわかる経営者」や「経営のわかる技術者」の育成をめざしているのが特徴で、大学院のプログラムには経営に関する科目でなく工学系の専門科目が多いのも特徴です。
 

<専門職大学院>
専門職大学院は、高度で専門的な職業能力を持った実務家の養成を目的とする、新しいタイプの大学院です。科学技術の進展や社会・経済のグローバル化に伴って、多方面で活躍できる高度専門職業人の養成を目的とした課程として、2003年(平成15年)度から創設され始めました。法科大学院や教職大学院が有名ですが、その分野は年々増加しつつあり、法律、会計、経営や医療、知的財産などと多岐にわたっています。


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