2017年4月に控えた消費税引き上げをはじめ、インフレ対策や将来の年金不安、低金利環境などを背景に、これまで投資に興味がなかった人も「何かしら資産運用を始めなくては」と考える機会が増えている。ただ、リスクを取ることへの不安からなかなかその第一歩を踏み出せていない。リスクを取った資産運用を生業とするプロの投資家はどのようなロジック(理論)を組み立て、いかにして勝率を上げているのだろうか。プロとアマチュアの違いや、プロに必要な要素などについてインヴァスト証券の山口哲也氏に聞いた。

アマチュアが投資で勝てない理由を行動経済学が証明!?

インヴァスト証券株式会社
カスタマーサービス部
山口 哲也
国際テクニカルアナリスト連盟
認定テクニカルアナリスト(R)(CFTe)

 投資に興味を持ちながらも実際には行動に移せていない人は、「損するのがコワイ」と思いがちだ。

 たとえ数回は勝つことができても、継続的に勝ちを積み重ねることは極めて難しい。

 そもそも、我々は勝率を上げる「ロジック(理論)」を知らないのだから当然のことともいえる。

 「アマチュアである個人投資家は売買のシナリオを決めていなかったり、利益確定と損切りのタイミングが曖昧だったり、自分の中で投資に対するルールを設定していない方がほとんどです。その上、リスク管理もできていません。例えばFX(外国為替証拠金取引)であれば、本来はリスクの備えとしてとっておくべき余剰金を、つい余裕資金があると思い込み投資に回してしまう。その結果、自分の許容度を超えたリスクを取って失敗するケースが多く見られます。これは行動経済学からも明らかになっていることです」 

  行動経済学のプロスペクト理論によると、人間は「少ない金額でも利益が出ている場合は、早く確定させてしまう」、逆に「損失が出ている場合は、もう少し待てば回復するのではと耐えてしまう」という行動に出やすい。

 つまり「損大利少」になり、仮に数回は勝てたとしても、欲や迷いから、たった1回の取引でこれまでの収益をすべて失う負け方を平気でしてしまうのだ。

投資で勝つのに必要な3つの要素とは

 「特にFXの場合、全員が勝つことのできないゼロサムゲームです。プロは勝ち続けることを目標に“大きく負けない運用”を実践しています。一方、アマチュアは今勝つことだけを考え、ルールもなくポジションを建てて失敗する。これがプロとアマチュアの決定的な違いです。一度の大きな負けで市場からの撤退を余儀なくされることもある厳しい世界、生き残るには『技術』『知識』『メンタル』の3つの要素を鍛える必要があります」(山口氏)。

 プロは継続的な取引が求められるため、資産のすべてが消える可能性のある高いリスクは避けるのが基本だ。売買テクニックを磨くのはもちろんのこと、どのくらいのエクスポージャー(リスクにさらされている資産の割合)を取り、いくら資金をかけるかなどリスク資産管理も「技術」として身に付けなくてはならない。

 「知識」という面では、各国の経済状況を大局的に読むファンダメンタルズ分析や、過去の相場の傾向から将来の動きを予測するテクニカル分析を駆使して市場心理を図るといった高い専門性が不可欠だろう。

 一番難しいのが「メンタル」だ。感情に左右されず、決められたルールに従って利益確定と損切りを実行する。言葉でいうのは簡単だが前述のプロスペクト理論にもある通り、感情をコントロールするのは生半可なことではできない。これらの要素を踏まえた上で、ロジックを組み立てられるかが長期的に勝てる人と勝てない人の分かれ道といえる。

 とはいえ、一般のサラリーマンが仕事をしながら3つの要素を極めるのは現実的に不可能だろう。そこで山口氏は1つの選択肢を挙げた。キーワードは「ストラテジー(戦略)」だ。

 「たとえロジックを組み立てることができても、投資家心理や相場の方向性など外部要因を絡めて分析するとなるとやはりハードルは高いもの。アマチュアである個人投資家がプロの域に達するまで時間をかけて勉強するよりも、プロが構築したストラテジーを簡単に活用できる方が良いと思いませんか?」。

9000本超のストラテジーを手に入れる

 FXにおいてプロのストラテジーをそのまま個人投資家が活用できる手段がある。それがインヴァスト証券の「シストレ24」だ。これを使えば、これまで個人投資家では実現が難しかった3つの要素を取り入れた取引が可能となる。

 同社がシステムを構築するにあたり特にこだわったのが、ストラテジーの量と質だ。シストレ24は9000本を超えるストラテジーを備え、パフォーマンスの優れた上位300本が2時間毎の更新で表示される。投資家はこの中からストラテジーを選ぶだけで、あとはシステムが自動的に利益確定や損切りをしてくれる。

シストレ24のトップの画面


 「ピラミッドのように、10本の頂点と9000本の頂点とでは同じトップといえど質や強さのレベルが変わってくるものです。シストレ24は、物理学者や資産運用会社のファンドマネージャー、ヘッジファンドなどあらゆるプロフェッショナルからストラテジーを仕入れ、多くの選択肢の中で結果を残したストラテジーのみをお客さまに提供しています」と山口氏は自信をのぞかせる。

シストレ24のアイコン

 ストラテジーの特性や人気度、年間の勝率などを視覚的に分かりやすくするため、独自の「ステータスアイコン」を設けているのもシストレ24の特徴だ。アイコンの色やイラストからストラテジーの過去の勝率や特徴を瞬時に把握でき、投資に関する知識のない人でも実力のあるストラテジーを手軽に選択できるのは嬉しい。

 そうはいっても、投資初心者が数あるストラテジーの中から自分のニーズに合ったものを選ぶのは難しいかもしれない。「他の投資家から人気のあるストラテジーには『週間トップ100』というランキング形式のアイコンをつけたり、私たちが今の相場で強みを発揮できると判断したストラテジーを『イマコレ』として毎週10本厳選したり、なるべく本数を絞り込んで選びやすいよう工夫しています」(山口氏)。

 基本的には、3本以上のストラテジーを組み合わせることを推奨する山口氏。ストラテジーを増やせばポートフォリオの分散効果が期待できる。まさにプロのリスクヘッジと同じである。

 初めてシストレ24に臨むスタンスとしては、まずリスク分散を図るために通貨ペアやストラテジーの損益曲線が異なるものを数本選び、そこから相場動向に合わせてストラテジーを1週間に1回程度のペースでチェックして、入れ替えるのがベストだろう。入れ替えの際には前述の『イマコレ』などを参考にするのがおススメだ。

“投機でなく投資としてのFX”を始めよう

 アマチュアでもストラテジーを選ぶだけでプロと同様のロジックを簡単に手に入れられるのは魅力的といえる。しかし、FXに対する不安感をぬぐえない人もいるだろう。シストレ24を提供するインヴァスト証券は、もともと取引所FXの最大手。取引所FXはFX業者が仲介するものの、実際の取引は取引所で行われるため透明性が高く、外貨預金をメインに高いリスクをとらないような顧客から支持を集めているサービスだ。

 「FXというと一見ギャンブルに近いイメージを持たれる方もいるかと思いますが、当社はお客さまに“投機でなく投資としてのFX”を提供したいと考えています。出来高であまり目立つ会社ではありませんが、純粋にお客さまに利益を上げていただきたいという思いのもと、“勝つための方法”をかたちにするのが私たちの役目だと思っています」と山口氏は力を込める。

 シストレ24は、インヴァスト証券で口座を開設することで利用可能になる。口座開設は無料で行えるという。シストレ24によって誰にでもプロのストラテジーを活用できる扉は開かれた。今こそFXの世界へ足を踏み入れるチャンスと言えそうだ。 

 
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●証拠金は、時価評価額の4%の額(円換算額)で、証拠金の25倍までのお取引が可能です。
「シストレ24 Mirror Trader」は、お客様がストラテジーを選択し、選択したストラテジーが設定したシグナルにしたがって自動売買を行う取引システムです。また、お客様の裁量により、手動売買を行うことも可能です。その他の重要事項については、ホームページを必ずご確認ください。

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