ペダル付き原動機付自転車(通称モペット)の事故が相次いでいる。写真はバッテリーやモーターが取り付けられた改造自転車(2023年11月1日、警視庁四谷署)(写真:共同通信社)

ペダル付きバイク「モペット」がラストワンマイルの手軽な移動手段として人気を集めています。一見電動アシスト自転車そっくりですが、法律上は「原付きバイク」と同じ扱いになるため、免許が必要で、歩道走行も禁止です。5日に閣議決定された道交法改正案では、モペットが原付きバイクの運転に当たることが明確化されました。インターネット上で海外製品などを手軽に購入できることから正確な知識を持たずに利用する人が増え、事故が多発。警察も取り締まりを強めています。そもそもモペットとはどのような乗り物なのか。優しく解説します。(JBpress)

「バタバタ」が原点、近距離移動で脚光

 モペットはペダルに加え、エンジンやモーターを搭載した乗り物で、元々戦後の一時期に流行していました。ホンダ創業者の本田宗一郎氏が無線機の発電用エンジンを自転車に取り付けた車両が、通称「バタバタ」として親しまれましたが、経済成長に伴いペダルのない原付きバイクが普及すると人気は落ち込んでいきました。

 ですが近年、近距離移動で使える手軽な移動手段として再び注目を集めています。電車やバスなどの公共交通機関で行きにくい場所など、数キロメートル程度の移動で使われており、都市部を中心に見かけるようになりました。

 モペットはペダルとモーターを搭載している点で、一見電動アシスト自転車と似ています。ただ、法律上の扱いは別物で、それゆえに守るべきルールも異なります。


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 モペットは、道路交通法上では「一般原動機付自転車」に該当します。いわゆる「原付きバイク」のことです。モペットはペダルを漕いで走行することもできますが、ペダルを漕がずとも搭載したモーターで走行することができます。

ペダル付き原動機付自転車(出所:警察庁資料、国民生活センター提供)

 一方、電動アシスト自転車は法律では自転車として扱われます。モーターが生み出す力はあくまで補助であり、人がペダルを漕ぐことで走行します。