岸田首相の乾坤一擲の打つ手は奏功するか

 1月18日に岸田派(宏池会)の解散検討を表明した岸田文雄首相。これを受けて、翌19日には、二階派(志帥会)、安倍派(清和政策研究会)も相次いで派閥解散を発表した。自民党を揺るがした派閥の政治資金パーティの問題は、宏池会という名門派閥と最大派閥の安倍派、第5派閥の二階派の解散につながろうとしている。

 もっとも、「政治とカネ」の問題が起きるたびに派閥解消論が浮上してきた。実際、自民党が野党に下野した際には派閥事務所が閉鎖されたが、政権に復帰すると政策勉強会などの形で復活。派閥の解消はうやむやになった。内閣支持率が持ち直せば、予算成立後の衆院解散も視野に入る。長期政権のために乾坤一擲の勝負に出た岸田首相。派閥解散からの解散総選挙は、果たして実現するだろうか。(作画:田楽庵、文:蛙)

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【田楽庵】
フリーランスイラストレーター/漫画家。
東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。別名義で週刊少年ジャンプ+(集英社)にて新人賞受賞・掲載歴あり。

【蛙】
編集者/ジャーナリスト
東京都生まれ。大手メディアで記者や編集者を歴任した後、独立。