1月18日に岸田派(宏池会)の解散検討を表明した岸田文雄首相。これを受けて、翌19日には、二階派(志帥会)、安倍派(清和政策研究会)も相次いで派閥解散を発表した。自民党を揺るがした派閥の政治資金パーティの問題は、宏池会という名門派閥と最大派閥の安倍派、第5派閥の二階派の解散につながろうとしている。 もっとも、「政治とカネ」の問題が起きるたびに派閥解消論が浮上してきた。実際、自民党が野党に下野した際には派閥事務所が閉鎖されたが、政権に復帰すると政策勉強会などの形で復活。派閥の解消はうやむやになった。内閣支持率が持ち直せば、予算成立後の衆院解散も視野に入る。長期政権のために乾坤一擲の勝負に出た岸田