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 これによると、極微の世界の電子のふるまいから、宇宙の特異な現象であるブラックホールまで、シンプルな同じ関数で表すことができることを示しました。

 「量子もつれ」は、巨視的に離れた距離にある対象同志が、ミクロの世界を記述する量子力学に従って「相関」する現象で、量子テレポーテーションからブラックホールの蒸発まで、様々な分野を検討する、極めて基本的な概念です。

 量子力学的な純粋状態を用いた熱力学では、この「量子もつれ」を熱力学的な「エントロピー」で検討することができ(それ自体スゴい話で、発表されたときビックリしました)ます。

 今回の投稿は、ミクロな世界の相関の空間的な広がりをマクロな世界を記述する熱力学で評価するという、さらに進んだ内容になっています。

 すでに1年ほど即時投稿できるサイトに先立つ仕事が公刊されており(参照=https://arxiv.org/abs/1703.02993)今回の一般紙への投稿・採択は、査読を経て確かな内容として、より広く世界に成果を発信するものと言っていいでしょう。

 今回は、これについて記そうと思って稿を起こし始めたのですが、事前のイントロだけで十分に紙幅をオーバーしており、続稿を準備したいと思っています。

 以下は基本的なお話で、残念ながら「量子もつれ」のエキサイティングな話題以前の、さらに途中までに過ぎません。

 なかなか分かりにくいかもしれない「ミクロとマクロ」です。しかし、実は人類にとって本質的に重要な問題は、この両者の間にすべて存在していると言っても過言ではありません。

 ということで、今回は身近な例から「量子力学」と「熱」の関わりを考えてみたいと思います。

 例えば「美容整形に使うメス」と「それ以外に使うメス」の違いなどにも、ミクロとマクロ、そして熱と「人間」(あるいは人体、細胞でもいいんですが)との関わりの違いが、如実に関係しています。