世界長寿の上位10人の半数は日本人女性

都内の公園のベンチに座る高齢者(2017年3月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/Behrouz MEHRI〔AFPBB News

「細胞力」を考える

 ゴールデンウイーク、いつもは「親子で科学を考える」として書いていますが、今回は「3世代・4世代」で「身体の科学」を考えてみたいと思います。

 本論に先立って、いま5月の連休ですが、行楽地に出かけるみなさんは、どうか水場、川や池でのレジャーに十分注意してください。

 日本は6月の梅雨のシーズンに、山頂部の根雪が溶けて、富士山も青々としたシルエットになります。逆に言うとそれ以前、例えばゴールデンウイーク中は雪解けの冷たい水が川や池に流れこみ続けており、大変危険な状態なのです。

 例えば、摂氏4度の冷水は私たちの細胞に物理的に働きかけ、意識が平常だった頭が突然に正常な動作が不可能になってしまったりします。

 私たちの命もまた、物理法則や化学的なプロセス、生命現象のメカニズムに厳密に従って作動し続けています。

 逆に言えば、そのプロセスをきちんと理解し、好ましくない方向に進まないようにすれば「老化」を部分的に食い止めることは、決して無理な話ではないと思います。

なぜ人は年を取るのか?

 最初に参考書を紹介しておきます。跡見順子著「細胞力を高める」(論創社)。

 この本は「身心一体科学から健康寿命を延ばす」という副題からお察しいただける通り、分子生物学に根差した「人間の細胞生理学」を読者とともに考えようという趣旨で書かれています。

 健康寿命というのは、健康でいられる寿命、つまりQOL(クオリティオヴライフ)、ピンピンと元気でいられる寿命が長いということです。

 長寿ではあったけれど晩年は寝たきり、家族の介護も大変という状況ではなく、「自分自身で始末のつけられる人生を生きましょう!」という議論です。

 著者の跡見順子さんは分子生物学者ですが、長年、体育の先生として大学の教育現場でスポーツ実技の指導にもあたってきました。