乳酸菌が効く? 全否定はできない食べる花粉症対策

アレルギー性鼻炎に対する食の民間療法(前篇)

2018.03.09(Fri) 漆原 次郎
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「花粉症対策にヨーグルト」といった話を聞くことがあるが、効果のほどはどのくらい分かっているのだろうか。

 3月に入り、スギ花粉が飛び始めた。気象予報会社の予想によると、東日本や西日本では今後3月中・下旬まで、北陸や東北などでは3月中旬から4月中旬までがスギ花粉の飛散量のピークという。

 花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の対策として根強く行われているのが「食の民間療法」だ。「ヨーグルトが効く」とか「甜茶がよい」など、巷ではさまざまな飲食物が話題になり、試されている。

 医療機関に通って診療を受けるのは面倒。でも何か対策を打っておきたい。となると、より気軽に買って試せる飲食物に手が出るのかもしれない。では、それらに効き目はあるのだろうか。

 こうした疑問を専門医に投げかけてみた。応じてくれたのは、山梨大学で耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座に所属する五十嵐賢(いがらし・さとし)助教だ。県の医療関係者・研究者からなる「山梨環境アレルギー研究会」で継続的に実施している、スギ花粉症患者を対象とした民間療法を含むセルフケアについての実態調査のとりまとめ役も務めている。

 前篇では五十嵐氏に、花粉症に対する食の民間療法の実態や効果についてどのようなことが分かっており、民間療法をどう考えればよいのか聞いてみたい。食材によっては、花粉症の緩和効果が見られたとする研究結果もあるようだ。

 後篇では、食と花粉症をめぐる話の周辺として、漢方の効果やプラセボ(偽薬)効果の位置づけなどについて、さらに話を聞いていきたい。

標準治療は薬による緩和、舌下免疫療法も

――まず、花粉症の標準的な診療法がどのようなものかお聞きします。

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1975年生まれ。神奈川県出身。出版社で8年にわたり理工書の編集をしたあと、フリーランス記者に。科学誌や経済誌などに、医学・医療分野を含む科学技術関連の記事を寄稿。日本科学技術ジャーナリスト会議理事。著書に『日産 驚異の会議』(東洋経済新報社)、『原発と次世代エネルギーの未来がわかる本』(洋泉社)、『模倣品対策の新時代』(発明協会)など。


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