さて、

第二札 徒党・強訴・逃散の禁止

 これは分かりやすいですね。徒党を組むな、強訴をするな、黙って年貢を払い続けよ、という命令

第三札 切支丹邪宗門の厳禁

 きりしたん、ばてれんの類、邪宗の門はこれを一切禁ずる。幼稚園でこれをやったらいいと思います。おもいっきり憲法の保障する信教の自由に抵触しまくってますが。

第四札 万国公法の履行

 そんなこと言われても分からないですよね。新政府は攘夷討ちとかに悩まされましたが、よく考えると薩摩だ長州だといった連中が直前までやってたことですから、何と言いますか・・・。で、最後が、

第五札 郷村脱走の禁止

 門地出生に縛られよ、勝手に引越してはならない。もう露骨に今の憲法下では不法もいいところで、こんな教育を施す学校は幼稚園でも小学校でも、瞬時に刑事罰の対象となってしまうでしょう。

 ともあれ、これらを「守れ!」というのが、慶應4年春、149年前のちょうど今頃に相当しますが、太政官政府が日本民衆に直接示した最初の「高札」による命令だったわけです。

 逆に言えば、これらにさえ違反しなければ、新しい「ご誓文」しかも16歳の少年お天子さまが天地に誓ったという内容は、きっと私たちの新生活を、自由なものにしてくれるに違いない・・・。

 少し前まで「ええじゃないか」など社会的な動きもあった幕末維新期の民衆は、少しずつ漏れ聞こえてくる「五箇条のご誓文」を手前勝手に解釈し直し始めるわけです。