改めて5条の内容を見てみましょう。読みにくいかもしれない漢字を仮名に開いて付記しました。

一 広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ
 (ひろく会議をおこし、ばんき公論に決すべし)

一 上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フヘシ
 (しょうかこころを一にして、さかんにけいりんを行うべし)

一 官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス
 (官武いっと庶民にいたるまで、各々その志を遂げ、人心をしてうまざらしめんことをようす)

一 旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ
 (旧来のろうしゅうを破り、てんちのこうどうにもとづくべし)

一 智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ
 (ちしきを世界に求め、大いにこうきをしんきすべし)

 現代人が読んでも、いまひとつ意味が分かるような、分からないような代物で、こんなものは当初は、民衆には一切示されませんでした。

 何しろ識字率が低い。文字が読める人がそもそも少ないわけで、かつ教育に共通する水準が存在せず、大半の民衆は不確かな伝聞でお触れの内容を理解したつもりになるしかなかった。

 これが広く国民相手に普及するのは、少し経ってから段々広まったもので、かつ、以下に詳述するように「乱交OK」と勘違いされるのが実情でした。そういう意味でも、これをわけも分からない幼児に、闇雲に暗誦させるというのは、ちょっと違うのではないかと思います。