今週の1位は安全保障に関する記事「世界の軍事バランスを劇的に変える新技術」だった。国防論の記事と違い、新技術を扱ったもので分かりやすく示唆に富む内容だった。

核兵器はもういらない?

今週のランキング
順位 タイトル
1 世界の軍事バランスを劇的に変える新技術
2 運はコントロールできる?ビッグデータが明らかにした「できる人」の秘密
3 台湾と香港:だから言っただろう
4 オバマの大敗はなぜ安倍政権にとって朗報なのか?
5 日中首脳会談、緊張緩和なるか?
6 団塊世代の地方移住が日本を救う
7 サンゴ密漁を仕組んだ中国政府のしたたかな狙い
8 自由と民主主義の伝染を水際で食い止める中国共産党
9 国民を猿扱いする韓国政府の法改正
10 新興国経済:危うい6カ国の中で最も怪しいコンビ
11 国産地対艦ミサイルの輸出を解禁して中国海軍を封じ込めよ
12 吉と出るか凶と出るか?まさか解散総選挙とは
13 ルーブル危機の再来、過去の危機と違う理由
14 外交文章から読み解く歴史的一歩の日中合意
15 シャオミはなぜ、低価格スマホで利益を出せるのか?
16 エチオピアで出会った中国人青年に日本は「負けている」と思い知らされた
17 サムスングループ2社、相次ぎ「大型上場」
18 今なぜ? 韓国政界で「憲法改正」論議
19 任務を負った安倍首相――行く先は不明
20 美味しいものは骨まで味わう、日本の優れた食文化

 レーザー技術の進歩が今まで世界で築き上げられてきた軍事体系を根底からひっくり返す可能性があるという。

 例えば核ミサイルをいくら持っていても、新型の高性能レーザーによって空中あるいは宇宙空間で破壊されてしまう。

 そうなると、核という人類がいまだに十分ハンドリングできていない危険物質を国内に大量に抱えることは安全保障上にもリスクになりかねない。

 アジアが軍事大国化を進めている中国の脅威にさらされている状況で、こうした技術の登場は、日本の安全保障問題を考えるうえでも考慮しておく必要がある。

 今までの技術にいくらカネを注ぎ込んでもムダになる危険性があるからだ。

 2位は先週の1位から引き続いての「運はコントロールできる?ビッグデータが明らかにした「できる人」の秘密」だった。

 3位に入ったのが英エコノミスト誌の記事「台湾と香港:だから言っただろう」。台湾は現在の馬英九総統によって中国寄りに大きく舵を切った。

 しかし、中国経済の減速に加えて香港の学生が起こした民主化を求めるデモへの対応を巡って、台湾の中国に対するイメージは大きく崩れ始めた。

 エコノミスト誌は「だから言っただろう」と言う。中国が民主化を進めることなどはなから期待してもムダだったのだ、と。

 台湾に限らず韓国も中国寄りの政策を進めてきた。経済の勢いを見て機敏に対応する点は、大陸の大国周辺にある国としては当然とも言える判断だったのだろう。

 しかし、その政策が正しかったのか。その答えは楽しみに待っていたい。