私立大学は高等教育機関として時代の要請に応えるべく、建学の理念を軸に特色ある研究・教育を推し進める責務があり、またそれこそが私立大学の存在意義でもあります。
少子高齢化やグローバル化が加速度的に進行する中、大学改革を加速させるため、文部科学省は2016年度から「私立大学研究ブランディング事業」として全学的な独自色を大きく打ち出す取り組みを行う私立大学に対して支援を開始しました。
今回ご紹介する事業は、まさしくその目的を具現化した、我が国や世界の未来にとって有意義で影響力が大きい取り組みです。
ご紹介する記事をご覧いただき、また自分事としてご一考いただけますと幸いです。
2016年に採択された上智大学の研究ブランディング事業は、「持続可能な地域社会の発展を目指した『河川域』をモデルとした学融合型国際共同研究」。実施責任者の黄光偉教授(地域環境学研究科)はこの事業を、「『水』を軸としてサステイナビリティを研究するプロジェクト」と紹介 …
2016年度および2017年度の2年連続で採択された上智大学の2017年度研究ブランディング事業は「『人間の安全保障』実現に取り組む国際的研究拠点大学としてのブランド形成」。そして、この事業の中核を担う拠点として設立されたのが人間の安全保障研究所である。同研究所の所長を …
2017年に採択された「超スマート社会の実現に向けた沿岸都市における防災プラットフォームの開発」は、災害時における避難行動のデータや、堤防などの防護施設、都市設計のデータを集め、水災害の防災・減災をめざす研究プロジェクト。 「具体的にいうと、津波や洪水がどう起きるか …
2016年に採択された中央大学の研究ブランディング事業は、「アジア太平洋地域における法秩序多様性の把握と法の支配確立へ向けたコンバージェンスの研究」。アジア太平洋地域の法律とその社会的機能を理解し、異なる法秩序が社会で共存する未来を探るプロジェクトだ。「世界の経済は …