ロシアを訪れウラジオストクの極東連邦大学を視察する金正恩氏(9月17日、写真:TASS/アフロ)

 北朝鮮が発表する写真にはちょっと違和感があり、笑えるものがある。

 北朝鮮としては、真剣に構想を練って撮影しているのだろうが、西側社会から見れば、無理に背伸びをしているようにしか見えない。

 北朝鮮が公表する写真の狙いは、国家指導者としての金正恩総書記のカリスマ性を高め、軍事力と軍事技術の高さ、国民生活水準の高さを誇示することだ。

 そのために合成写真が多用されてきた。最近は、合成写真の技術力を高め、また少し異なる手法を使って作っている。

 例えば、金正恩氏と側近以外の関係者の顔にぼかしを入れている。そのぼかしには、何か理由があるようだ。

 それらの写真を注意深く見ていると、現実的にはちょっと変、あるいはちょっと笑える写真も少なくない。

 今回は、金正恩氏を国家指導者としてカリスマ性を高めようとする写真から、明確に作りものだと分かる写真を抜粋して紹介する。

 具体的には、金正恩氏自らと指導部が北朝鮮人民のために工場の勤務員を指導している場面と、高性能の兵器を製造しているようにみせかけているものを分析して紹介する。

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