ドニプロ川の本格渡河作戦が成功するか否か、ウクライナにとって正念場だ(写真はラトビアでの上陸訓練、米海兵隊のサイトより)

 ウクライナ軍とロシア軍によるこの約1か月間の地上戦では、北部戦線はロシア軍が時折攻勢に出るものの、ほぼ停滞。

 東部戦線は、ロシア軍がアウディウカを波状攻撃して大きな損失を出しながらも攻撃を続行中。

 ザポリージャ州西部の南部戦線はウクライナ軍の攻勢は停滞、へルソンの西部戦線はウクライナ軍による本格的な渡河作戦の兆しがある。

 これらの戦況をまとめると、北部・東部の戦線は膠着状態ではあるが、西部戦線での渡河作戦の動きとその進展いかんによって、南部戦線でも進展の可能性が出てきたというところだ。

 これらの動きの中で、ウクライナ軍の総司令官は「膠着状態にある」と認め、ゼレンスキー大統領は「膠着状態にあるとは考えていない」「年内に一定の戦果を出したい」と発言している。

 ウクライナのトップ2人には、現況認識の違いがある。

 その理由はなぜか、その言葉にどのような狙いと価値があるのかを今回は考察する。