かって「毛沢東は旭日の中にいた」

 さらにインタビューの最中、コンピュータを開けて、こんな写真を見せてくれた。

「一切反動派都是紙老虎」(反動派、これすなわち汚職共産党幹部)

 1960年代後半から70年代前半、中国全土で吹き荒れた文化大革命の際に各地に張られたポスターだ(右の写真)。

 いわゆる四人組追放などを唱えた若者たちが反動派打倒を叫んだ際に中国各地に張られたポスターだという。

 ご注意いただきたい。

 左上には旭日旗を思わせる太陽光線。その中央には毛沢東共産党中央委員会主席の横顔が描かれている。

 帽子をかぶった毛主席から放射線上に徐々に外側へ太くなっている太陽光線はまさに旭日旗のそれだ。

 「50年前には旭日は、毛沢東主席はまさに旭日、太陽のような存在だったんです。言ってみれば、旭日というのは何も大日本帝国の専売特許でもなんでもなかったんです」

 「かってこんなポスターがあったことを韓国人は当然知っているはず。それにしては、韓国がこれに抗議したり、抹殺せよと中国政府に要求したなんていう話は聞いたことがない」

「大国・中国は旭日旗など問題にせず」

ロバート・ケネディ公立学校に描かれた壁画

 中国系米国人(3世)はロサンゼルス交通機関に勤務する40代の男性だ。「ダンボ」のポスターを見るなりこうコメントした。

 「じっとこれを見ていると、旭日旗を思い出すような絵だし、ダンボは空からカミカゼ特攻隊員みたいに落下してくるようにも思える」

 「でもこれは旭日旗をイメージして描いたと言うのは行き過ぎだよ」

 「このあいだ大騒ぎになったロバート・ケネディ公立学校の壁画を旭日旗と結びつけたコリアンの心理はコリアンにしか分からない」

 「それに比べると、赤と白のストライプという点では、こっちの方が旭日旗に近いとはいえる。あっち(壁画)は赤と青のストライプ。あれを見て旭日旗だと言うのはちょっと心理状態を疑うね」

 「コリアンがなぜこれほど旭日旗にこだわるのか、それは韓国がメジャーな国じゃないからだと思う。中国は旭日旗なんかでは騒がない。過去は過去で、未来を向いて突っ走っている大国だからだと思う」