この前の3連休は休暇で韓国のソウルにいた。お隣の国なのに久しく行っていなかったこともあり経済成長の様子をこの目で見てみたかったのと、またJBpressの大切な寄稿者の1人である玉置直司さんを表敬訪問するためでもあった。
多少の身の危険も感じつつソウルへ
その旅行を計画した直後に韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が竹島に上陸、その後、天皇を侮辱する発言で日韓関係が急速に悪化、両国の国民感情も決定的に最くなり一時は訪韓をあきらめようと思った。
正直な話、不愉快な気持ちだったし、多少は身に危険が及ぶのではないかという不安もあった。
しかし、徹底的に格安にこだわって航空券を手配してしまっていたこともあって、結局は強行することにした。
とはいえ、久しぶりのソウル旅行に対する期待はほとんど失せてしまっていたのは事実。
どうせ日本人観光客はほとんどいないだろうし、日本語で話をしていたら感情の激しい韓国人にどんな目で見られるのだろうかと、ネガティブな“期待”まで頭をもたげていた。
ところが、成田空港に到着したときからそんな“期待”が裏切られ始める。
空港カウンターで航空会社の係員から「今日はほとんど満席です」と伝えられたのである。「何だよ~。日韓関係は最悪だったんじゃないのかぁ」
係員がうれしそうに続けた。「韓国便は中国便と違って、ほとんど影響が出ていないみたいですね」「そうだったの・・・」
韓国便満席の謎は、玉置さんにソウル市内の繁華街を案内してもらってすぐに解けた。まずはたいていの観光客が訪れるというロッテ百貨店の免税フロア。
「免税店の販売は好調らしく、すでに9~11階の3フロア(11階は一部)もありますが、このまま中国人など外国人観光客が急増し続ければ、さらに増えるかもしれませんね。外国人観光客のショッピングの勢いは見ての通りのすさまじさです」とは玉置さんの弁だ。