1つ目は、需要が尽きず競争の少ない市場を独占している、である。

 超長寿日本企業の事業内容はほぼ全ての企業が、需要が尽きず競争の少ない市場にてそこでしか手に入らないOnly1の製品やサービスを提供することで独占に近い市場シェアを得ており、超長寿宗教組織は三大宗教間での多少の競争はあれど緩やかであり、世界中からの入教需要は尽きない。八省についてはいわずもがなである。

 2つ目は、いたずらに規模化し組織を複雑にすることを避け、組織文化の醸成・浸透に成功している、である。

 超長寿日本企業、超長寿宗教組織、八省ともに、時代や世代を超え挑戦し続けるのはその時代を生きる人であること、そして、人を動かすのは組織文化に他ならないことを認識し、組織の複雑性を避け組織文化の醸成・浸透を徹底している。

 3つ目は、次の時代を担う人を育成し続けている、である。

 超長寿日本企業、超長寿宗教組織、八省ともに、長い目で後継者や次の時代を担う人を育成可能な仕組みが整備され機能し続けている。

 3つの組織に共通する特徴は、長期・超長期を時間軸とする時代や世代を超えた企業価値最大化経営にそのまま当てはめることが可能だ。すなわち、今の時代を生きる我々は、いつの時代も需要が尽きず競争の少ない市場を発見・ポジショニングし独占を目指し、組織文化の醸成・浸透に努め、次の時代を担う人を育成し続けるべきなのである。

【よくある失敗1】
 企業価値最大化経営の文化・ノウハウ・体制が適切に社内に浸透・蓄積されておらず、再挑戦を続けるたびに本来同期間で得られたであろう複利効果を享受し損ねる

 ゴーイングコンサーンが前提であり、複利効果が働き、高い専門性が求められる企業価値最大化経営において、一度経験した企業価値最大化経営の文化・ノウハウ・体制を浸透・蓄積させず、都度再挑戦していくことは避けたい。