信長にも飲んでほしかったオランダの贅沢リキュール

440年の歴史を持つリキュール「ボルス」

2018.09.20(Thu) 町田 誠
筆者プロフィール&コラム概要

「貿易だけにとどまらず、スピリッツとリキュール作りを始めたというのが、ルーカス・ボルス社の原点になっています」

 アサヒビールが販売を開始したのは2003年からだが、実際にはもっと以前から日本で販売されていたと石倉氏は語る。オランダと日本の関係といえば、江戸時代の長崎の出島が思い出される。正式な輸入ではないとしても、その時代に日本で飲まれていた可能性はないのだろうか。

「あり得るかもしれません。詳細は分からないのですが、創業から440年の歴史がありますから、何かしらの接点はあったと思います」

アムステルダムにあるボルスの博物館「HOUSE OF BOLS」で展示されているアロマディスプレイを、日本風にアレンジして設置。さまざまなリキュールのフレーバーを、視覚や嗅覚を通じて体験できるようになっている。

ジンのルーツとなったスピリッツ「ジュネヴァ」

 ルーカス・ボルス社はリキュールだけでなく、スピリッツも製造している。ジンの起源とされる、オランダ生まれのスピリッツ「ジュネヴァ」だ。

 ジュネヴァは、バーボンウイスキーと同じく、ライ麦、小麦、トウモロコシが原料。そして、ジンと同様にジュニバーベリーを風味付けに使っているため、両者の中間のような味わいだ。ヨーロッパでペストが流行した時期には、薬代わりとしてジュネヴァが飲まれていたという。

 オランダのウィリアム3世(1650-1702)がイングランド王として渡ったとき、イギリスにジュネヴァがもたらされた。

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フリーライター。ライフスタイル分野を中心に、社会の動向から趣味の話まで幅広く取り扱う。


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