実はこんなにイカを食べている日本人

「異変」のイカ、過去と未来を見る(前篇)

2017.05.19(Fri) 漆原 次郎
筆者プロフィール&コラム概要
天日干しのイカ。日本の海辺でよく見られる光景。

 あなたにも「ぜひ食べたい」とは思わなくても、「あれば食べる」という食材はないだろうか。自己主張は強くないが、つい手が出てしまうような食材だ。

「イカ」は、そんな1つではないだろうか。寿司屋では、気づけば何となくイカも選んでいる。つまみでも、チーズやナッツが乗った皿の脇にあるイカ珍味をつい口に運んでいる・・・。

 日本における鮮魚の1人あたりの品目別購入数量では、1965(昭和40)年、イカはアジに次いで2位だった。1982(昭和57)年には1位。そして2010(平成22)年はサケに次いで2位。いつも最上位群にイカはいるのだ。「そんなに食べてたっけ」と感じる人も多いのでは。

 そんな、あって当然のような存在のイカに、最近、異変が起きていると聞く。イカ類で最も食べられているスルメイカが「記録的不漁」というのだ。何が起きているのか。

 イカがニュースに取り沙汰されているのを機に、この生物と食のことを見直してみたくなった。まず前篇では、日本人とイカの関わりを、食と漁の側面から追っていきたい。後篇では、スルメイカ不漁の現状と今後の予測を、イカの生態や資源状況などを長く研究してきた函館市国際水産・海洋総合研究センター教授の桜井泰憲氏に聞いてみる。

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1975年生まれ。神奈川県出身。出版社で8年にわたり理工書の編集をしたあと、フリーランス記者に。科学誌や経済誌などに、医学・医療分野を含む科学技術関連の記事を寄稿。日本科学技術ジャーナリスト会議理事。著書に『日産 驚異の会議』(東洋経済新報社)、『原発と次世代エネルギーの未来がわかる本』(洋泉社)、『模倣品対策の新時代』(発明協会)など。


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