皆様、お久しぶりです。季節はもう秋ですね。芸術の秋、食欲の秋、そして読書の秋の到来です。以前の本の紹介で、美術や食に関するコミックはすでに紹介したので、今回は読書の秋にちなみ、読書や本に関するコミックを紹介していきたいと思います。

読書の喜びに満ち溢れた1冊

 1冊目にご紹介するコミックは『バーナード嬢曰く。』(施川ユウキ・一迅社)です。

 第1巻は2013年発行、待望の2巻目が先日発売されたばかりのコミックです。

『バーナード嬢曰く。』(施川ユウキ著、一迅社、668円、税込)

 「バーナード嬢」こと町田さわ子は本を読まずに読んだフリをしたいグータラ読書家。ランキングに入った本をどのぐらい読んだか聞かれたなら「リストの半分も読んでない」と答え、4割ぐらいは読んでいるといった雰囲気をさりげなくかもし出しながらも、実際は1冊も読んでおらず、1冊も読んでいなくても「半分も読んでいない」という言い回しは成立する・・・といったようなことばかり考えているキャラクターです。

 そうか、その手があったかと思わず感心してしまいました。さらに、さわ子の他にも個性的なキャラクターが登場します。ちょい古のベストセラーを好んで読む遠藤くん。遠藤くんに密かに思いを寄せる、図書委員でシャーロック・ホームズの熱狂的ファン“シャーロッキアン”の長谷川さん。SFマニアで、SFのことを語りだすと止まらない神林さん。主な登場人物は町田さわ子を含めこの4人だけです。

 本書は、この個性的な4人が読書や本に関することを話して過ごす“読書家あるある”に満ちた“名著礼賛”ギャグ漫画です。読書家ぶりたい町田さわ子の言動が面白く、神林さんや長谷川さんが炸裂させる薀蓄の数々はちくちくと読書欲を刺激してくれます。読むと何だか無性に本が読みたくなる、そんなコミックです。