早いもので、大型連休からもう1カ月が過ぎようとしています。連休の楽しかった思い出に浸りながら、もう夏休みが待ち遠しい方もいらっしゃるでしょう。私はゴールデンウィーク明けに休みをもらって旅行に行ってきました。旅って本当にいいですね! 戻ってきたばかりなのに、もう次の休みの旅行計画など考えてしまう今日この頃です。実現するかどうかは分かりませんけれど。

 というわけで今回は、旅の熱気冷めやらぬうちに、旅に関係する書籍を中心に紹介していきたいと思います。

明治時代に東京から蝦夷を目指した英国人女性

 まずは5月に刊行されたばかりのコミックから。『ふしぎの国のバード』(佐々大河著、KADOKAWA)。

『ふしぎの国のバード(1巻)』(佐々大河著、KADOKAWA、670円、税別)

 時は明治11年、最低限の荷物を持って、お供の通訳をひとり連れ、東京から蝦夷(北海道)までを旅した英国人女性冒険家がいました。彼女の名前はイザベラ・バード。旅の目的は、明治維新前の滅びゆく日本古来の生活を記録に残すこと、そして最北の地で文字を持たぬ民族・アイヌの人々に会うことです。

 ところで、ご存知の方も多いと思いますが、本作主人公のバード女史は実在の人物です。実際に明治11年に来日し、北海道まで日本海側のルートを通って旅をしています。その旅の記録は、『日本奥地紀行』として出版されています。作中には記載されてはいませんが、本作は『日本奥地紀行』のコミカライズになるかと思います。