まだまだ“甘口”、
日本のレストラン認証制度は夜明け前

外食産業はもっと食材の情報開示を

2014.11.07(Fri) 白田 茜
筆者プロフィール&コラム概要

 近年、レストランが「ハラル認証」などの認証を受けるケースが出てきた。欧州には「オーガニック認証」を受けたレストランがある。認定されるにはかなり厳しい要件を満たす必要がある。

 日本では、レストランの食品偽装が世間を騒がせたばかりだ。メニューは任意表示ということが背景にはある。日本のレストランをめぐる表示問題について考えてみたい。

「ハラル認証」は聞かれるようになったが・・・

 近年、「ハラル認証」など、一定の基準を満たしたレストランが認証を受けるケースが出てきた。

 「ハラル」とはイスラム教徒の戒律に基づいた食品のことで、豚肉やアルコールは禁止されている。牛肉や鶏肉、羊肉は禁止されていないが、イスラム教の作法にのっとって処理されたものであることが必要だ。

 レストランが本当にハラルの基準を満たしているということを証明する必要がある。そのため、ハラルの基準をクリアしているか監査し、「ハラルである」と認証する第三者機関がある。

 日本でも認証団体によるハラル認証制度がある。例えば、認証機関の1つであるNPO法人日本ハラール協会(JHA)によると、店の提供するすべての食品(食材、調味料)がハラルであること以外にも、ムスリムオーナーまたはムスリムシェフが在籍することや、店舗でアルコール販売をしないことなどの要件を満たす必要がある。

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1978年佐賀県生まれ。佐賀県庁で食品のブランド化に関わる。その後、大学院で農業政策や食品安全に関するリスクコミュニケーションを学ぶ。食品コンサルタント会社を経て、現在は社会的関心が高い科学ニュースについて専門家のコメントを収集しジャーナリストに提供する活動をしている。関心のあるテーマは、農業、食品流通、食品安全、リスクコミュニケーション。


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