「Japan Innovation Review」編集部が厳選した“変革リーダーにおすすめの良書”の著者にインタビューする人気シリーズの中から、反響の大きかった記事5本をピックアップ。商社三冠王・伊藤忠商事の強さの理由を徹底取材で紐解いた『伊藤忠 財閥系を超えた最強商人』(著・野地秩嘉) 、 ニッポン半導体産業 の「復活の鍵」を握る『Rapidus(ラピダス) ニッポン製造業復活へ最後の勝負』(著・片岡利文)、売上総利益率80%超の仕組みに迫る『キーエンス 高付加価値経営の論理』(著・延岡健太郎) 、リーダーシップの定説を覆す『とにかく仕組み化―人の上に立ち続けるための思考法』(著・安藤広大)、東南アジアにDXを学ぶ『デジタル・フロンティア 米中に日本企業が勝つための「東南アジア発・新しいDX戦略」』(著・坂田幸樹)など、変革リーダーが押さえておきたい内容が詰まった5冊の著者が語ります。※敬称略

第5位

ビジネスと生活に変革、インドネシアのスーパーアプリは社会をどう変えたのか
東南アジアのDXに日本が学ぶべき理由(前編)

 「DXの最前線」というと米国や中国を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。だが、『デジタル・フロンティア 米中に日本企業が勝つための「東南アジア発・新しいDX戦略」』(PHP研究所)を著したIGPIシンガポールCEOの坂田幸樹氏は、「日本は、東南アジアのDXにこそ学ぶべき」と語る。坂田氏によると、近年東南アジアの国々ではDX化の進展が目覚ましく、社会インフラや経済構造が大きな変貌を遂げているという。東南アジアで一体何が起きているのか、日本にとってどのような点が参考になるのか、坂田氏に話を聞いた。前編、後編の2回にわたってお届けする。
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第4位

見直すべきリーダーの役割、「強い組織」の部下は上司の何を恐れているのか?
20万部突破『とにかく仕組み化』安藤氏が語る、勝てる組織運営術

 リーダーやマネジャーに任命されると、その日から様々なミッションが課せられる。チームや部署の目標達成に、部下の育成、経営会議への参加。人の上に立つことになると、とにかく大変だ。近年は「個の時代」と言われ、「自分らしくありたい」「個として認められたい」という人も増えている。人を動かして成果を上げることの難易度が高まる中、悩みを抱えるリーダーも多いのではないだろうか。こうした状況について『とにかく仕組み化―人の上に立ち続けるための思考法』(ダイヤモンド社)の著者で、識学 代表取締役社長である安藤広大氏は、「仕組み化を徹底することで、組織はうまく回るようになる」と提唱する。仕組み化することで得られるメリットとは何なのか、話を聞いた。
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第3位

驚異的な高収益の理由は?キーエンス研究の第一人者が語る他社との大きな違い
日本の製造業が「今やるべきこと」は何か(前編)

 日本の製造業が高付加価値を生み出せないのは、「意味的価値」を高めるイノベーションを起こせていないからだ──。製造業が生き残るために今やるべきことを、経営学者の延岡健太郎氏(大阪大学大学院 経済学研究科教授)が解説する。前編で取り上げるのは圧倒的な高収益企業として知られるキーエンス。2023年3月に『キーエンス 高付加価値経営の論理』を上梓したキーエンス研究の第一人者・延岡氏に、同社の強さの源泉を語ってもらった。
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第2位

報道からは見えない真相、「半導体業界の革命児」が仕掛ける大勝負とは?
ニッポン半導体最後の希望「ラピダス」が描く勝ち筋(前編)

 かつては世界シェアトップを誇った日本の半導体産業は、台湾TSMCや韓国サムスンなどの台頭によって今や「周回遅れ」と評される。書籍『Rapidus(ラピダス) ニッポン製造業復活へ最後の勝負』の著者であるNHKエグゼクティブ・ディレクターの片岡利文氏は、日本半導体産業の切り札といえるのが「Rapidus(以下、ラピダス)」プロジェクトだと語る。前編となる本記事では、日本半導体産業が凋落した理由と、ラピダスが描く戦略について同氏に話を聞いた。
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番外

日本のDXは東南アジアから学べ!~IGPI坂田幸樹氏が語る「新時代のDX」
【LIVEウェビナー】10月2日(月)15時~16時配信(参加無料・事前登録制)

 今、東南アジア諸国で新しい形のDXが進んでいます。具体的には、配車サービスから、決済、物流、遠隔医療といった幅広いサービスを展開するインドネシアのスーパーアプリ「ゴジェック(Gojek)」。アジア全域のさまざまな交通問題をアルゴリズムで解決するシンガポールの「スワット・モビリティ(SWAT Mobility)」。デジタルの力を活用し農業の効率化を実現するタイの「リッスンフィールド(Listen Field)」などがそれを牽引しています。

 これらの企業に共通するのは、米国のGAFAMや中国のBATといった巨大プラットフォームとは異なり、物流、決済、医療といった各地域に根差した問題を、デジタルを活用し、ボトムアップによるイノベーションで解決している点にあります。このため、地域社会と無理なく共存しているのが特徴です。トップダウンでの変革をしやすい米国や中国とは異なり、東南アジアは地域による程度の差こそあれ、日本と同等か、あるいはそれ以上に既得権益が社会を縛っています。それゆえに、ボトムアップで変革を実現している東南アジアの事例は、既得権益のしがらみで身動きが取れなくなっている日本にとって、現状を突破するための大きなヒントを得られます。

 本LIVEウェビナーでは、2013年からシンガポールに拠点を移し、日本企業や現地企業、政府機関向けのプロジェクトに従事してきたIGPIシンガポールCEOの坂田幸樹氏が、東南アジアで成果を挙げている「半径5kmの問題解決」の事例を紹介するとともに、それをどう日本のDXに活用するかを解説します。また、参加者の皆さまから坂田氏へのご質問はチャットで受け付け、時間の許す限り回答いたします。
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第1位

「か・け・ふ」経営で商社三冠王、徹底取材で見えてきた伊藤忠の強さの秘密
非財閥系の伊藤忠が総合商社トップを獲れた理由(前編)

 2021年3月期決算、伊藤忠商事(以下、伊藤忠)は純利益・株価・時価総額という3つの指標で総合商社トップを獲得した。非財閥系であると同時に、繊維や食品などを中心に扱う非資源分野の商社が、なぜここまで登り詰めることができたのか。ノンフィクション作家の野地秩嘉氏は著書『伊藤忠――財閥系を超えた最強商人』で、同社の発展の軌跡を徹底取材によって解き明かした。前編となる本記事では、野地氏が伊藤忠に注目した理由や、同社を総合商社トップへと導いた経営の舞台裏について話を聞いた。
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