〔対談を終えて〕オンラインとリアルの今後

 コロナ禍の対応として急激なオンライン化を求められた企業も多く、研修も当初は「リアルで開催できるようになるまで急場をしのぐ」といった意味合いでのオンラインが多かったように思う。

 しかし、実はオンラインだからこそのメリットも多く、使い分けが重要だといえる。参加メンバーがプロトタイピングをしていくようなワークショップや初めてのメンバーが一堂に会して、そこで時間をかけてでもアウトプットを出し切る、といったようなワークショップは従来のようにリアルが効果的である。

 また、ファシリテーション側からいえば、状況を見ながらリーディングを変えていくような場合はリアルがやりやすい。

 一方で、短時間×多頻度×多人数といったようなワークショップや講義中心のワンウェイの研修といったものはオンラインが効果的である場合も多い。

 リアルかオンラインかの二者択一でないハイブリッド型も含め、いずれくるアフターコロナに向けて、こういったナレッジや経験値を蓄えていくことが重要である。