オンラインコミュニケーションのメリットとデメリット

JMAC渡邉

コロナ対策としてのテレワークの推進もあり、この1年で急速にオンラインコミュニケーションが増えましたね。オンラインのコミュニケーションにはメリットもデメリットも双方あると感じているのですが、いかがですか?

タキザワ氏

そうですね、私の仕事もほぼ全てオンラインになりました。メリットは場所にとらわれずワンクリックでつながることができる、これが一番大きいですね。そして、これまでは対面で長時間やっていた会議がZoomやslackで十分に代替できた、ということもメリットです。

JMAC渡邉

リアルな会議が減った企業は多いですよね。

タキザワ氏

この期間でコミュニケーションの手段が増え、目的に応じてツールを使い分けることができるようになりました。オンラインという選択肢が増えたことによって、目的別に最適なツールが整理された気がします。例えば、1対1の対話はむしろオンラインの方が向いていることもあります。オンラインでは大人数は難しいという話をしましたが、ウェビナー形式であれば10人も1000人も準備は変わらない。チャットでリアルタイムに質問を受けることもできて進行しやすい。

JMAC渡邉

われわれもセミナーをやるときに「質問はチャットで随時受けます」といった進め方にしています。

タキザワ氏

チャットはすごくいいですよね。メインと並行しながら同時に使えるツールってこれまであまりなかった。チャットで補足しながら進行したり、ワークショップやセミナーの最後に感想を投稿してもらって、全員で共有することもできる。チャットの活用法はいろいろと試しています。
デメリットは、大人数でのディスカッションやブレストがしづらい。あとは、内職ができちゃうとか・・・

JMAC渡邉

いますよね、内職している人。

タキザワ氏

サボっている状況が視覚化されないので、内職はやり放題ですよね。あと、既に関係性ができているメンバーであれば、オンラインでもリアルと変わらずにコミュニケーションを取れますが、そうでないときはチームビルディングやビジョンメイキングなどを丁寧にやるようにしています。

JMAC渡邉

われわれもコンサルティングのキックオフでは対面を求められることが多いです。
では、オンラインのコミュニケーションで、うまくやるコツはなんでしょうか?

タキザワ氏

全体のプロセスをきちんとデザインすることを意識しています。具体的に言うと、事前と事後も含めて検討ができているかどうか、ということです。事前にアジェンダや資料、参考URLを送っておくとか、事後に参加していないメンバーに録画データを共有するとか。オンラインという制約のおかげで、効率化されたことも多いと思います。