パナソニックの家電デザイナーが京都に集結した理由

日本家電の逆襲、デザインのオープンイノベーションに挑むパナソニック

鶴岡 弘之/2018.9.6

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京都の手作り茶筒の老舗「開化堂」とのコラボレーションによって誕生したスピーカー「響筒」(写真:パナソニック)

 パナソニックのデザイン部門が組織を改革し、オープンイノベーションを進めている。

 家電製品や空調設備などをデザインするパナソニック アプライアンス社 デザインセンターは、京都府京都市に「Panasonic Design Kyoto」を開設し、2018年4月から運用を開始した。それまで大阪と滋賀に分散していた家電のデザイン部門をこの拠点に集約。他の社内カンパニーも巻き込みながら人材の交流およびアイデアやノウハウの融合を図ることで商品開発力の強化を目指す。

 また、外部との連携として、2015年から京都の伝統産業との共創プロジェクトを進めているほか、京都大学との協力関係構築に新たに着手した。生活空間や家電のイノベーション創出に向けて、京都大学工学研究科の知見を取り入れる。講演会やインタビュー、ワークショップなどを通じてオープンな議論を進め、新たな商品開発の可能性を探るという。

 デザインセンターがこうした改革に取り組む背景には、家電製品を取り巻く環境の大きな変化があった。家電市場に今何が起きているのか? アプライアンス社 デザインセンター所長の臼井重雄氏に話を聞いた。

2018年4月から運用を開始した「Panasonic Design Kyoto」

拡大していくデザイン部門の役割

──なぜ、デザイン部門の改革に着手したのでしょうか。