伊藤忠、食料ビジネスでスタートアップと「共創」へ

オープンイノベーションで次世代ビジネスを開拓

朝比 美帆/2018.7.26

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「伊藤忠商事アクセラレーター2018」の概要を説明する伊藤忠商事 食料カンパニー次世代バリューチェーン推進室の岡徹室長

 伊藤忠商事が、異業種やベンチャー企業と共に新規ビジネスを創造するオープンイノベーションへの取り組みを加速している。

 伊藤忠商事は2018年5月、2018~2020年度の中期経営計画「Brand-new Deal 2020」において、異業種やベンチャー企業との連携を進めていくと発表。2018年7月には、同社の食料カンパニーの経営資源を活用したオープンイノベーションを実現するために、画期的なアイデアや技術を持つスタートアップ企業の募集を開始した。半年後の2019年1月には新規ビジネスの発表にこぎ着けたいとしている。

専門部隊を新設しスピードアップ図る

 7月9月、伊藤忠商事は、スタートアップコミュニティを運営するCreww(東京都目黒区)のプログラムを活用した「伊藤忠商事アクセラレーター2018」を開始した。

「今はスピード感が重要な時代」(食料カンパニー次世代バリューチェーン推進室・岡徹室長)という認識を背景に、大企業とスタートアップのオープンイノベーションを多数実現させた実績がありスタートアップとの幅広いネットワークを持つCrewwと取り組むことを決めたという。

 伊藤忠商事では、よりスピード感と熱量を持って新規ビジネスの創出に取り組むため、4月に食料カンパニー内に「次世代バリューチェーン推進室」を新設した。これまでのように既存の組織に属しながら新規事業創出の特命業務を手掛ける体制ではなく、“出島”を作ることによりスピードアップと成功確率の向上を図る狙いがある。今回の「伊藤忠商事アクセラレーター2018」は次世代バリューチェーン推進室が中心となって進めている。