英国がEU離脱手続き取らない可能性も、EU高官

英ロンドンで、英国旗柄の傘をさして国会議事堂の時計台「ビッグベン」に向かって歩く人(資料写真、2016年6月25日撮影)。(c)AFP/JUSTIN TALLIS〔AFPBB News

急反発か、三段下げのクライマックスか

 英国国民投票のEU離脱派の勝利は予想外の結果であった。Brexit(ブレグジット)が決まった今、この先更なる危機が待っているのか、それともいったんあく抜けか。

 先週末、英国国民投票結果直後の日経平均株価は円急伸とともに急落し、2月11日の最安値と全く同じ1万4952円で引けた。

 今後はつの展開の可能性が考えられる。(1)Wボトム形成後の急反発、または(2)昨年8月からの下落の3段下げのクライマックスに。

 (1)と見れば絶好の投資機会、(2)と見れば最大限の警戒場面。そのカギは英国ではなく中国が握っていると考える。前回レポートで明らかなように、米国経済が順調であることはほぼ間違いないので、世界的金融不安が進行するとすれば、中国が原因とならざるを得ない、からである。

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驚きの英国株価堅調

 Brexitの結果判明後の市場の反応は興味深い。国民投票結果が判明した6月24日の前日比騰落率は、英国(FTSE100)-3.1%と主要国で最も小さくかつ日中安値からのリバウンドも6%と大きかった。