緊急輸入では焼け石に水、
バター不足解消には構造的変革が必要

酪農家も牛も減っている

2015.01.09(Fri) 白田 茜
筆者プロフィール&コラム概要

 2014年には、ホクレン(札幌市)と大手・中堅乳業メーカー15社との間で、バターなど加工向けの生乳価格が1キロあたり1.5円値上げされた。生乳は4年連続で値上げされているが、生産増には直結していないようだ。

 これまでも、政府は酪農家の経営を安定させるための様々な対策を行ってきた。バターや脱脂粉乳の生産者に対する補給金の支払いや、加工原料乳の全国平均乳価が直近の3年平均を下回った場合の差額の8割補填などだ。

 生鮮品である飲用乳と違い、バターは輸入品との価格競争にさらされる。しかし、バターの乳価が低い状況や、生乳の余剰分をバターに回すといういまの構造のままでは、同じようなことが繰り返されることになるのは目に見えている。

 コスト割れせず、持続的な生産を続けることができる乳価を保証するべきだろう。いまこそ、構造的な変革が求められている。

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1978年佐賀県生まれ。佐賀県庁で食品のブランド化に関わる。その後、大学院で農業政策や食品安全に関するリスクコミュニケーションを学ぶ。食品コンサルタント会社を経て、現在は社会的関心が高い科学ニュースについて専門家のコメントを収集しジャーナリストに提供する活動をしている。関心のあるテーマは、農業、食品流通、食品安全、リスクコミュニケーション。


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