自分が勉強して納得できれば、最初の投信が外国株式のアクティブ投信でもいいでしょう。何十年も投資経験がありバブルやリーマンショックを経験したベテラン投資家(といってよいのかはさておき)がバランス型投信を選ぶこともあるでしょう。
金融機関の説明のなかに「(この投信は)初心者向き」という言葉がよく出てきます。しかし、それが自分自身に適した投信であるかどうかの判断には熟慮が必要です。金融機関にはアカウンタビリティ(説明責任)が強く問われることから、相対的に保守的な説明をしがちです。リターンが期待ほど伸びなかったり、元本割れが生じたりした場合の理由を説明しやすい商品を推す傾向があることは覚えておきましょう。
どの資産が高リターンを得るかは予測できない
投資の世界には初心者もベテランも、そして専門家も存在しないと考えておくのが賢明です。投信評価のモーニングスターは、過去10年間における投資資産(アセットクラス)別の年間騰落率(円換算)をまとめています(https://www.morningstar.co.jp/world_index/)。
それによると、2018年に+6.7%でトップだった国内REIT(リート)は、前年が-10.4%で最下位。同じく-18.1%だった新興国株式は、前年が+28.6%でトップでした。他の資産を見ても年ごとの騰落率と順位はバラバラになっています。毎年高リターンを得るアセットクラスを予測して投資することは現実的ではありませんし、専門家でも不可能、ということです。